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性活指導編『第2話』
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「……先生、授業行かなくていいんですか」
「ああ、俺は次授業ないから。お前は次、英語だったよな?」
「……なんで知ってるんです?」
「そりゃあ、予め調べておいたからさ」
「……は? なんで?」
「お前、英語はかなり得意じゃん? だったら一回くらい授業聞かなくても大丈夫かなと」
「はあっ!? 先生、俺に授業サボらせるつもりだったんですか!?」
「いや、単に授業に集中できなくてもそれほど問題ないかと思って。ほら、セックスの後は腰痛むだろ?」
「っ――……!」
あまりに教師らしからぬ発言に言葉を失った。
何言ってるんだ、このエロ教師は!
「そう思うなら昼休みにやらないでくださいよっ!」
市川を突き飛ばし、夏樹は急いで自分の教室に戻った。
(ほんっとにクソ教師だな、あいつ!)
あの補習の日以来、市川は事ある毎に夏樹にちょっかいを出すようになっていた。夏樹がハッキリ「嫌」と言わないせいか、「俺を受け入れてくれた」とポジティブに考えてしまっているようで、二人きりの時は恋人然と振る舞ってくる。勘弁して欲しい。
俺はあんたと恋人になった覚えはないぞ。
(でも……)
夏樹はそっと胸に手を当てた。未だに心臓がドキドキしていた。
正直、今の状況は夏樹にとってかなり頭が痛いものだった。
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