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性活指導編『第5話』
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そしてこれは付き合い始めてわかったことだが、市川は意外と一途なタイプだった。
爽やか系イケメンだから遊び人に違いない……と思っていたのに、浮気は一切しないし、連絡もマメだし、金銭面でも太っ腹である。二人で帰った時はよく夕食を奢ってくれるし、なんだかんだで体育の成績も上がった。
心情はどうあれ、世話になっている部分は確かに多かった。そんな相手を、すげなく振ってしまうのも気が引ける。
更に言えば、市川と別れるのを躊躇うのにはもっと別の理由もあった。
夏樹には女性経験がない。
そういう快感を知らない身体にとって、市川からの刺激はあまりに強すぎたのだ。いきなり後ろの快感を刷り込まれたせいで、いざ抜こうと自分で触っても、上手く処理できなくなってしまったのだ。
それどころか、市川に触れられると自分の意思とは関係なく身体が疼いてしまう。流されちゃダメだとわかっているのに、あの凄まじい快感を身体が期待して、どうしても拒否できなくなる。
(こんな状態で別れたら……)
それこそ、どうしていいかわからなくなりそうだ。自分で欲望を処理できない以上、市川に頼るしかない。そんな状態だから、別れようにも別れられない……。
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