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性活指導編『第9話*』
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(ああ、そうか……)
薄い靄が晴れるように、隠れていた本心が見え始めた。
やはり俺は自分の気持ちを認めたくなかっただけなのだ。本当はとっくに気付いていた。心と身体の変化についていけなかったから、市川への気持ちを否定することでなんとか自分を保とうとしていただけ。
先生、俺……本当は先生のこと……。
「ふぐッ……!」
ずん、と最奥を突かれて、衝撃にめまいがした。ぞわぞわした悪寒が走り、全身に鳥肌が立った。
そのまま荒っぽく腰を動かされ、あまりの不快さに身体が震える。
(先生……! お願い、助けて……!)
心からの悲鳴を上げた、その時。
「おい、何してるんだ!」
ガラッと勢いよくドアが開き、聞き慣れた声が耳に飛び込んできた。途端、男たちが慌て始めた。
「やべっ、市川先生だ!」
「逃げろ!」
我先にと夏樹から離れ、ドタドタと走り去っていく男三人。
市川はそれを追おうともせず、慌ててこちらに寄って来た。
「夏樹!」
目隠しの布を外し、口のハンカチをも抜いてくれる。
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