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プール編『第2話』
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それがきっかけで、市川と付き合うことになったのだが、夏樹としてはいつバレてしまうか気が気ではなかった。
同じ学校に通っている生徒と教師(しかも男同士)が付き合っているなんて周囲に知れたら、問題になるに決まっている。夏樹はともかく、市川は懲戒処分になるかもしれない。
けれど市川本人はあまり深刻に物事を考えていないようで、
「そりゃ困ったな~。じゃ、バレないようにまたうちに来る?」
……と、どこまでも脳天気である。
やれやれ……と更衣室のロッカーを開け、夏樹はプールバッグを放り込んだ。
あんな筋肉馬鹿の変態教師のために悩んでやるなんてもったいない。もし市川がクビになったら自業自得と笑ってやろう。
そう思いながらワイシャツのボタンを外すと、日に焼けていない白い肌が見えてきた。同時に胸の突起が視界に入ってきて、夏樹は反射的に目を反らした。
(あンのクソ教師……!)
昨日の夜も、市川の自宅でたっぷり可愛がられた。何度挑まれたか定かではないが、ところどころ記憶が途切れている部分もある。市川の極太性器を長時間後ろに咥えさせられていたのは明らかで、未だに後孔が腫れているような違和感も覚えた。
それだけなら(誰かに見せるわけでもないし)大目に見てやってもいいが、乳首がいやらしい色に変わっていることだけは看過できなかった。もともと肌が白いため、余計に色が目立ってしまう。こんな状態のものを大勢の前で晒すのはさすがに恥ずかしい。
「…………」
夏樹は黙ってワイシャツのボタンを閉めた。
そしてバン、とロッカーを閉め、制服のままプールサイドに向かった。
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