アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2 男娼
-
そして男の家に着いた。
男「入れ。」
男はドアを開け、柊弥を先に家に入れた。
柊弥「はい。」
柊弥は家に入り草履を脱いで並べ、一緒に山菜の入っている籠を置いた。
男の家は結構外見より広く、とても豪華な家だった。
男「そこに座って、少し話をしよう。」
男はちゃぶ台の手前に置かれてる座布団を指し、
柊弥は奥、男は手前に座った。
男「そういや、名前。お前は柊弥だろ?」
柊弥「なんで名前…??」
男「お前の父さんから聞いた。」
柊弥「あ…そうですか。」
男「で、これから人に名乗る時…本名より何か源氏名…のような…んー…弥を取って柊なんかどうだ?ちゃんとした本名よりはいいんじゃないか?」
柊弥「はい、いいです。わかりました。」
男「よし。あぁ…忘れてた。俺の名前は鷹臣(タカオミ だ。『何処の奴だ?』と聞かれた時、『鷹臣様の所の柊です。』と言えば大体の奴がわかってくれる。わかったか?」
柊弥「はい。」
柊弥は頷いた。
鷹臣「取り敢えず、明日早くに絵師の所に行きたいから…俺はまだやる事があるがお前は寝ろ。」
鷹臣は押入れを指した。
柊弥「はい…。」
柊弥は押入れを開け、布団を取り出し
丁寧に布団を敷いた。
柊弥「あの…」
鷹臣「なんだ?」
柊弥「着物が土で汚れていて…。新しい着物に変えたいのですが…。無いでしょうか…?」
鷹臣「あぁ、そうだったな。そのままじゃ見栄えも悪いしなぁ…。」
鷹臣は立ち上がり、奥の襖を開け
別の部屋へ消えていった。
✱
ガラッ…
少し長い間待つと鷹臣が何やら布を抱えて
戻ってきた。
鷹臣「俺の着物と帯だ。丈が長いだろうが短くして着れるだろう?」
柊弥「…着れますが、短くするやり方が…すいません。」
鷹臣「はぁ、まぁ…普通は丁度のしか着ねぇもんな。着付けてやる。」
柊弥「すいません…。」
鷹臣「いい、さっさと脱いで教えてやる。」
柊弥「はい。」
✱
柊弥は覚えが良いらしく1回教わったら
できたようだ。
柊弥「ありがとうございました。お先に寝ます。」
柊弥は一礼した。
鷹臣「あぁ。」
柊弥はすぐ、布団に入り眠った。
鷹臣はさっき着物を取り出した部屋に戻った。
✱
柊弥「んぅ…んんっ…ふぅ~…。」
目覚めた柊弥は上半身を起こし、
軽く伸びをして辺りを見渡した。
柊弥が着ていた泥がついていた着物が綺麗に洗われ
畳まれて置いてあった。
そして、何処からか何やらいい匂いがする。
スンスン…
鷹臣「起きたか。」
柊弥「あっ、はい。今起きました。」
柊弥は起き上がり、布団を畳んで
押入れに入れて鷹臣をみた。
柊弥「あ、の…おれの服。洗って頂き有難う御座います。」
鷹臣「あぁ、着替えて朝飯食ってからすぐ絵師の所に行くぞ。急げ。」
柊弥「はいっ。」
✱
ちゃぶ台には
柊弥が採ったきのこや山菜が調理されて出ていた。
きのこ汁、山菜のおひたし、白飯。
他に野菜とたけのこの煮付けなど
柊弥がびっくりするほど豊富な食卓だった。
柊弥「こんなに良いんですか…?」
鷹臣「俺が沢山食うから同じように作っちまった。食べれるだけ食べて行くぞ。」
柊弥「はい!」
柊弥は笑顔で黙々と食べ、白飯を頬張った。
✱
鷹臣「さ、行くぞ。」
柊弥「はい。」
2人は立ち上がり、食器を片付け水に浸して
鷹臣が洗い、柊弥が水を拭き取った。
ジャバジャバ…キュッキュッ…ジャバジャバジャバ……
鷹臣「あぁ、また言い忘れていた。」
柊弥「なんでですか?」
鷹臣「絵師の家に絵が終わるまで泊まるんだ。」
柊弥「なんでです?」
鷹臣「…まぁ、色々あるんだ。色々絵師には描いて貰うし。時間を有効に使おうと…なぁ。わかるだろう?」
柊弥「は、はぁ…。わかりました。鷹臣…様?は一緒にお泊りに?」
鷹臣「俺は…そうだな。俺の仕事は終わらせたし、何度も往復するのも億劫だからなぁ…。俺も荷物でも軽く纏めて泊まるか。」
柊弥「そうですか。」
鷹臣「…じゃ、お前があとは片付けてくれないか?」
柊弥「いいですよ!御礼になりますし!」
鷹臣「そうか、じゃぁ頼むな。食器はそこの棚に入れてくれればいい。」
鷹臣は棚を指さし言った。
柊弥「わかりました!」
鷹臣「おう。」
柊弥は洗い物をし、鷹臣は荷支度をしに部屋へ戻った。
✱
全て終わり、
鷹臣の家を出、歩き始めた。
柊弥「あの、絵師さんってどこら辺にお住まいなんですか?」
鷹臣「んー、金持ちが沢山住んでる所だ。まぁ…ただ、そこに行くが頼んですぐ移動する。春画や男娼…陰間の裸体など描くのはそこじゃないからなぁ。目立たない、山の中にある別荘。欧来語で言うならば"あとりえ"なるものの所で描いてもらう。」
柊弥「そう、なんですか…。」
鷹臣「緊張するな、俺と絵師の2人だけだ。そのうち男に色々されるのも慣れる。」
柊弥「………はい…。」
柊弥は下を向き、
憂鬱な気持ちをどうにか何処かに飛ばしたかった。
鷹臣は、
柊弥の事を少し見守りつつ絵師宅へ足を進めた。
筆者:いらない部分入れすぎてほんと長いです…短くしようとするも難しく…
いやぁーほんと、長くてすいません。読むの大変でしょうがよろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 48