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晴輝の思い出
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ずっと前から好きだった
一目惚れなんて嘘だった。外見も好きだけど
初めて貴方を好きになったのは 俺が中二の頃だった。
あの時から俺はクラスの中でも結構リアルを充実しているグループの中心となっていた。
皆に愛想振り撒いてヘラヘラ笑って、好きでもない女の子が必要以上にくっついてきても 嫌な顔ひとつできなかった。
そして 坂原先輩、貴方に出会った。
場所は公園だった。
いつものうるさいメンバーと待ち合わせていたときだ。
憂鬱だった。
楽しいっちゃ楽しい気もするけど無理してた。
「大丈夫か?」
「え?」
「いや、ちょっと、あの、気分悪そうな顔してるから…大丈夫かなって」
「あっ、はい!!大丈夫です」
心配なんて 最近されてなかった。
正直死ぬほど嬉しかった。
それだけで嬉しかったのに、貴方は
「そうか。良かった」
笑って頭を撫でてくれた。
その瞬間、貴方に心を奪われた。
自分のことを知らなくてもここまで優しくしてくれた。
そこから気づけば貴方を目で追う毎日だった。
勉強も頑張って同じ高校に行った。
告白して OKをもらって 今は恋人同士だ。
俺は世界で一番幸福者なんだと思う。
「好きですよ先輩」
「し、知ってるから…
俺もだよ」
貴方に出会えて本当に良かった
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