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普通のデートがしたい
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3月も終わる頃、諒太君の受験が終わった。
仕事帰りにあの公園のベンチに座ると、諒太君が現れて、合格した事を告げられた。
「おめでとう!」
もちろん、諒太君が志望校に合格したことは嬉しいのだが、こらからはもっと沢山会えるようになるんじゃないかっていう下心もあった。
ダメな大人。
「ありがと。ね、俺、頑張ったからご褒美頂戴?」
「ご、ご褒美?」
以前、サッカーの試合で勝ったときにご褒美と称してディープキスされた事を思い出してちょっと身構える。
「うん、ご褒美。だめ?」
少し顔を傾けて子犬みたいな顔になる諒太君。
「だっ、ダメじゃないけど…。」
「じゃあ、次の日曜、俺のために空けてくれない?」
「日曜?」
「うん。昼間に会って欲しい。一度でいいから、デートしてくださいっ!」
ぎゅって手を握られる。
「デート…かぁ…。」
俺たち会うのいつも夜だもんな。
昼間、中学生と二人で歩いてたら周りからはどうみられるんだろうか。
兄弟だと思われるかも。
親子にみられたら流石にショックだなぁ。
「う、うん。そうだね。デート。いいよ。」
「やった!じゃ、日曜の朝9時にここで待ち合わせ。」
「うん、分かったよ。」
それからぎゅって抱き締められて、触れるだけのキスをした。
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