アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
30. 兄弟
-
「ほんとに!?やったぁ!」
僕にはついていけそうもない高いテンションで喜び、あまりにも嬉しそうな表情をするので、ついつられてこちらまで笑ってしまいそうになった
「弟かぁ…」
大声で喜んだ後で、もう一度噛み締めるかのように、幸せそうに声をもらす
弟?…ってことはこの子は僕の兄なんだ…
そういえば、さっき母上って呼んでたしな
自分より精神的には歳下である少年が、自分の兄だということになんだか不思議な感覚が拭えない
でも僕が生まれたことを、こんなにも喜んでくれるなんて…と自然と嬉しくなってへらり、と愛らしく笑う
赤ちゃんらしい表情になっているか心配になったが、分からないものは仕方ないと変に意識するのはやめた
「あっ、笑った!今、俺のことみて笑ったよね!」
「そうねぇ、きっとあなたに会えて嬉しいんだわ」
母が微笑ましそうに笑いながら僕とレヴィのことをみる
本当に幸せでいっぱいだというようなレヴィのその表情に、自分の胸に暖かいものが広がっていく
前世だとこんなこと、なかったのになぁ…
「あら…?そういえばルイーズはどうしたの?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 87