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39. 精霊
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魔法…
「えっと…精霊の力を借りて成り立つもの?精霊は心の美しいものを好む…」
前の世界の言葉は喋れるが、まだこの世界の言葉は喋れないので普通に日本語で喋る
指でなぞりながら、習いたてのような言葉をゆっくりと読んでいく
一文字一文字読んでいく過程でつい声が出てしまっていた
まぁ聞かれたとしても日本語だから通じないだろうし大丈夫か
それにしても精霊か…今のところ見かけてないな。
「なになに…目に魔力を集中させる…魔力?」
意識すれば見えるもんなのかな?
「うーん…?んー…」
目をぎゅっと閉じ、こめかみを人差し指で押さえながら見えろ見えろと念じる
それだけで見える気はしないのだが、物は試しだ
魔力?っぽいものが目に集中するのをイメージしてやっていると、なんか目が暖かくなってるような
気のせい…?
片目を開け、正面に何もいないことを確かめてから両目を開ける
「なんだ、なにもいな…いぃっ!?」
「な、ななな…」
周りには見たこともない…色んな姿形をした生き物がふわふわと自由にそこら中飛び交っていて
人型の生き物もいれば獣のようなものもいて、中にはドールのようなものもいた
「すげ…」
片目を開けた時見えなかったのは肩に乗ってたり、下にいたりしたからのようで。
いざ目にするとものすごい数だ
これが精霊なのか…?
その中でも狼のような…オッドアイの精霊?が傍に寄ってくる
『クルルル』
喉を震わせているような声を出しながら擦り寄ってきて、思わず撫でるとふわっとしていて頬が緩む
「可愛い…あ〜癒されるー…」
久しぶりの癒しだ…
それを見てか他の精霊達が我も我もノアに群がりだす
「ふはっ」
あーやっば、可愛すぎる…!
精霊っていうから、もっと厳ついラ◯プの精みたいな感じだと思ってた
そんなのが何体もいたら…うわぁ…
一つの部屋にガチムチがぎゅうぎゅう詰めにされてるの想像しちゃったよ…
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