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46. 改ざん
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『改ざんならできるよぉ〜』
そう言ったのはレウスだった
3人の中で記憶がいじれるのはレウスだけのようで、他の2人は全くと言っていいほど分からないらしい
記憶の改ざん…
異世界系の小説とかでも、タブーであることが多い事柄だと思う
けど、このままだと収拾がつかないし、改ざんできるならそうした方がなにより手っ取り早いし…
そう考えてしまう僕は、もうすでに、大分汚れてるのかもしれない
『前』はもっと普通に、真面目だったんだけどなぁ
母やレヴィに会って、思った以上に臆病になってしまっているのかもしれない
「あのさ…一応聞くけど、タブー…禁止事項だったりする?」
でも、不安でもあるから一応聞いておこう
『え?タブー?どうして?』
タブーだったりする?と聞いた僕に、新底わからないと言った顔で聞いてくるレウス
他2人も頭にハテナマークを浮かべてるけど…
『そういうのは聞いたことないなぁ〜、第一みんなあんま使わないし』
「へぇ…」
ちょっと以外だ
記憶がいじれるって知ったら、利用しようとする人は結構いると思ったんだけど
「…まぁ、いいや、じゃあちょっとだけお願いしてもいい‥?」
『は〜い』
間延びした声で返事をし、すいーっとレヴィ達の方へと飛んでいく
指の腹でちょん、とレヴィと母の頭を触ると、すぐこちらへ戻ってきた
「えっ…改ざんは…?」
ほんの数秒の、今の動作で終わったとは思えなくて疑問がこぼれる
『終わったよ?』
「えっ、だって…」
信じられなくて、もしかして騙されてるのかと考えてしまう
『あーノアからみて数秒でも、2人の中に入ってた僕にとっては1時間…かな?それくらい、たってるんだよ〜』
「そんなこと…」
出来るわけがない。
どうしてもそう思ってしまって、なかなか信じることが出来ない
そもそも、さっき会ったばっかだし…
『もぉー疑り深いなぁ〜。じゃあ話かけてみたら?ちょっとなら大丈夫だろうし』
やれやれ、といった表情で投げやりに言うレウス
「まぁ確かに…それじゃあ」
ぐっと息をのみ、口を開く
が、何を話せばいいのか分からなくて固まる
「お母さん…とかは?」
今までずっと黙っていたアロトがボソリ、と耳元で呟く
「あ…それいいかも」
お母さん?母様?とかかなぁ
もうなんとでもなれ、と言葉を一気に口に出す
「か、かあさま…っ」
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