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今は午前0時を過ぎた頃
「じゃあ、僕そろそろ寝るから。おやすみ」
父「Good night~」
「...」
父さん結構酔ってるなぁ...明日も仕事なのに大丈夫かな
自室に移動し、ベッドに横になる
明日、陸斗とどんな話しよう...
今までみたいにスムーズに話せるかな...
変に意識しちゃいそうでなんだか不安だ
陸斗への気持ち、もう忘れなきゃ
陸斗も僕のことシンユウとして見てくれてる。
それだけで僕は充分だ。
今の関係がずっと続けられるように...
陸斗のこと色々考えてるといつの間にか寝てしまっていた
次の日 身支度を済ませて学校に向かう
この時間帯の電車はよく陸斗と一緒になることが多い
もしかしたらいるかもしれない...
陸斗の最寄り駅
さっきまで目を瞑って下を向いていたけど
顔を上げて窓からホームに立つ人の顔をみる
今日は、いないのかな...
残念なような、少しほっとしたような...
また大学の最寄り駅まで寝ようとしていると
僕が座ってる席から少し離れた同じ車両のドアから
陸斗が乗ってくるのが見えた
ドキンッ
急に全身に心臓の衝撃が全身に伝わり、
どんどん鼓動が速くなる
陸斗だ!!ど、ど、どうしようっ、話しかけないとっ...
すると
「りーくとー!!」
誰かが陸斗を呼ぶ声が聞こえた
声の方に目線をやると、可愛らしい同い歳ぐらいの女の子が陸斗に話しかけていった
陸斗は数秒止まってから
「え...?もしかして...ちさ??」
ちさ「うん!久しぶりだねぇ~」
陸斗「ほんと久しぶり...全然分かんなかった笑元気してた?」
だ、誰だろうあの子...
親しげだったし、名前で呼びあってた、、
人はそこそこ乗ってるし、乗客の声も電車の音もするのに、何故か陸斗達の声が目だって聞こえる
ちさ「私ここの近くの料理の専門学校行ってるんだぁ。陸斗は大学?どこに行ってたんだっけ?」
陸斗「俺はK大。ちさの学校と意外と近いかもね笑」
ちさ「陸斗K大だったんだ!頭いいねぇ~相変わらず笑
K大だったらうちの学校と近いよ!ねぇ、今度また一緒に遊ぼうよ、暇な日誘ってもいい?」
陸斗「うん、また連絡してくれたらいつでも!」
ちさ「ほんと?!やったぁー!」
2人の方にこっそり顔を向けて様子を見ると
きゃっきゃと喜ぶ可愛らしい女の子と優しそうな男の子
「お似合いだなぁ...」
つい、口に出した言葉は電車の音にかき消されたけど、
僕にははっきりと聞こえていた...
言葉にすると心で思うよりも現実味がでてしまう
僕がいくら...いくら陸斗のことが好きでも...
届かないんだ...
僕は無理やり耳にイヤホンを突っ込んで、目をつぶった
陸斗...あのちさちゃんって子と、遊びにいくのかな...
僕だって、陸斗の部屋に遊びに行ったことは何度かある
だけど、ちさちゃんとは全然意味が違う...
僕は大学の最寄りの駅までずっと下を向いていた
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