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夏休みが明けたら…
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高校生にとって夏休みという時間はとても長いものだ。
だから1か月後の登校日には、休み間まったく会わなかった友人が変わって見えることもある。
そんな変化もなじみ始めた今日この頃、いつもの様に生徒会室に向かっている途中、声をかけられた。
「ねぇ、森下君話があるんだけど…」
声をかけてきたのは隣の、隣の、そのまた隣のクラスの……同級生というだけで、関りはほとんどない人物だった。
しかし僕は彼のことを知っている。
彼の名前は小倉、星路(せいじ)君。そのキラキラとした名前が示すように学年では有名な人物だ。
軽音部がないうちの学校にたまにギターをしょってくるし、他の学校の生徒や大学生とバンドを組んでいるだとか、高校生にしてはあか抜けているとか、そのくせ品性良好で、明るくて友人が多いだとか…
そんな感じでどこの部活にも所属していないし、学校にいる時間が短い割には噂になりやすい人物だった。
「なに?」
「その……森下君にお願いがあって、生徒会で案を作ってもらいたいんだ」
「そうなんだ。どんなの?」
生徒の要望に応えるのが、生徒会の仕事だ。
それにあまり学校には興味がなさそうな彼が一体何をしたいのだろうか…
「服装の校則を変えて欲しくて、全生徒の、化粧を許可してほしい」
本当に、口が塞がらないことってあるんだな…
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