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「そんなの通るわけないだろう」
小倉君と遭遇した後生徒会室へ行き、彼の要望をきちんと伝えると案の定集まっている役員達からは賛成の声は上がらなかった。
「でも、一度はやりたよね、ばっちりメイクして学校に行くの」
それでも女子の役員達からは羨望の声が聞こえた。
「ねぇーそれにクラスの子たちがしてるの羨ましいよね」
「え?してるの?」
「してるよ、すごーく薄くだけどね。ナチュラルメイク」
「トイレでグロスつけてる子とかいるし」
「うちらはいつ先生に会うか分からないから、できないからね」
知らなかった。うちの学校は勿論、化粧は禁止されているから、許可されている無色のリップだけだと思っていた。
「もぉこれだから男子は」
「女の子はがんばってるのー!」
口々に女子から非難が飛んでくる。
「けど、してるって分からなかったら、化粧の意味なくね?」
会長の言葉に、僕も思った所だ。
「違うの!そういう問題じゃなくて気持ちよ!」
「してる時と、してないときじゃあ気持ちが違うの!」
そういうものなのだろうか…。男の僕にはよく分からない。
「けど、森下君、確か『全生徒』って小倉君は言ったんだよね?」
「うん」
「それって…、もしかして」
「小倉君って……」
ま、まさかね…
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