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いーち
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俺は、瀬戸 優真(セト ユウマ)
この前中学を卒業した
高校は寮のある男子校へ進学することにした
今日は、その高校の入学式だ
大きい荷物は先に寮へ送っていて、まだ送ってない荷物を持ちながら電車に揺られている
電車には、初めて1人で乗った
だから、人が多すぎて今にも死にそうだ
「......」
小中と、俺には友達が片手で数えるくらいしかいない
とゆーか、友達と呼べるヤツなんて一人もいないかもしれない
別に、すごいイケメンなわけでも、すごい可愛い容姿をしてるわけでもない
逆に、目つきが悪いわけでも、人相が悪いわけでもない
至って平凡だ
それに、不良ってわけでもない
なのに、俺には友達ができない
俺は周りのヤツより裕福な家で育った
クラブや塾など、色々なものを小さい頃からやらされた
別に嫌ではなかったし、逆に楽しかった
でも、それのせいか、俺は友達という存在と放課後に遊ぶなどという行為をしたことがない
俺は、何をするにも誰かにやってもらっていた
このままじゃいけないと思った
だから、俺の世話係が決めた寮のある学校に進学することにした
荷物もアイツがやってくれたから忘れ物なんて絶対にない
だから、だから俺は今日から自立して、友達を作るんだ
そう意気込んで家を出たが
満員電車という初体験に今にも心が折れそうだった
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