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「俺は入社二年目。ついこの前の三月までは営業部にいたんだ。わりと成績も良くてさ、企業営業部を目指してたんだ〜。だけど、この不況だろ。人件費のコストカットがあちこちの部署で始まっていたんだ。
大手だけど、大手だからこそ無駄なものに金をださない。利益を考えろってことなんだろうな。
一階のロビーに受付嬢は女の子で二人いたんだ。そりゃ美人だったよ〜。で、エントランスに男性警備さんも数人いたんだけどさ。これがどう言うわけか総務の目に止まって、男性社員が受付すればニ人で済むってことになって。
そこでまず俺に白羽の矢がってことよ。 まぁ自分で言うのもだけど‥容姿がいい自覚はある‥。
ま、仕事だからやるしかないかなと。」
柏原さんはバーっと説明してくれた。
そうか。なるほど。男性受付嬢を誕生させようとした経緯は理解できた。
「えーっと‥では何故僕は‥‥。」
「きみもまずは容姿じゃない?女の子みたいなふわふわの肌してるよね。すごい目を惹くってかんじじゃなくて奥ゆかしい和風美人。」
ぶっ!
「初めて言われました。大丈夫ですかね‥‥‥僕。」
「うん、とりあえず引き継ぎしてもらってあること色々教えるね。」
こうして僕は受付嬢になった。
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