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翌日、竜さんには謝罪して過呼吸になることがあることを説明した。
「なんだ、びっくりしたよ本当に。胸を抑えてたからもしかして心臓に病気があったりするのかなって。
でも良かった。
俺、岡田次長のあんな焦った顔を初めて見たよ。かなくん連れて行くときなんか王子様とお姫様みたいだったもんな〜。同期の女の子が見たら泣くな。あははっ」
「いやっ、もう岡田次長には本当に悪いなって思いました。以後気をつけます。」
「うんうん、いやっ、大丈夫だよ。あんまり気にすんなよ。」
今日は約束していた金曜日で、業務が終わったらハワイアン料理を食べに行く約束だ。
定時が来て、早々に着替えて駅近のお店の方へ歩いて行く。お店はお洒落でハワイアンミュージックが流れており、可愛い店員さんはムームーというドレスを着ていた。
僕たちはそれぞれノンアルコールのカクテルを頼んだ。
「ふぁ〜、このグァバのカクテルおいしっ。ノンアルコールなのにすごいなぁ。ロコモコもおいしー。」
「ふふっ。可愛い。ねぇ、かなくんは土日はいつも何してるの?」
「あー‥読書とかDVDみたりとかまったりが多いかな。でも外に出るのも嫌いじゃないです。旅行は好きだし。」
「へぇー。なんか意外。でもいいね。俺は一人暮らし長いから料理が好きでさ。
けっこう上手いんだ。今度良かったら食べに来て。」
「ありがとうございますっ 」
「んっ。あとさ、敬語じゃなくていいよ。俺たち一歳しか違わないし、そのほうがやりやすいから。」
「あ‥ありがとう竜さん。」
竜さんはいつも僕の緊張をほぐしてくれて、仕事でも信頼できるし、すごい人‥。
でも岡田次長はもっと‥ダメダメっ。考えると顔が赤くなる‥。
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