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(ちょうど本屋によりたかったので、最寄りの駅ビルで待ってます♪)
外に出ると風が気持ちよくて、少しスッキリした気分になった。明るくラインの返事ができたと思う。
ネチネチと焼きもち妬いてるなんて思われたくない‥。何でも話していいって岡田次長は言ってたけど‥僕だって男だし‥。
***
うーん‥実はあんまり本買わないんだよな‥。
要はかなりの読書好きだが、買うと家の本棚に収まりきらなくなるし基本図書館で借りる派なのだ。
手元に置いてずっと読みたい作品だけ買う。それでも年に数冊だ。
あっ。これにしようかな。図書館で何度か読了してはいるけど。
“エミリー ブロンテの嵐が丘”
僕、英国の古典小説が好きなんだよね。いまは大好きな小説を読んで、心を落ち着かせたい‥。
小説を購入し、駅ビル内のカフェに入る。
ヒロインのキャサリンに恋するヒースクリフとエドガー。キャサリンは思いのままに行動する気性の荒い女の子で‥‥
はぁぁ‥僕もキャサリンのように思ったことを口にしたい。岡田次長は決してヒースクリフではないな。ふふっ。僕には優しいしエドガーかな。
その時、携帯がなった。
ピピピッ‥ピピピッ‥
「あっ。はい!もしもし。岡田次長?」
「あぁ。待たせたな。今どこにいる?」
「1Fのカフェです。すぐ出ますね!」
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