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こ、こわかったぁ‥めちゃくちゃビビった‥‥‥‥
「かなくん、大丈夫?驚いたよね。青森次長、いつもああだから。みんなにそうなんだ。気にしなくていいよ。」
「うん‥‥」
「総務部の受付業務の調整や責任者なんだよ。いわば俺たちの管理者。入社の時に会ってない?」
「え‥そうなんだ‥‥お会いしてなかった。そういえば責任者の方が出張中って対応してくれた社員が言ってたような‥うーん、そっか。青森次長か‥。確かに受付業務の責任者なら、僕のこと見て姿勢やら言葉遣いやら注意するよね。驚いてしまって‥ちゃんと挨拶できてたら良いんだけど。」
「うんうん、大丈夫。きちんと挨拶できてたよ。」
竜さんは周りを見回しながら、こそこそっと話してきた。
「あの人な、きみの岡田次長の同期だぜ。」
!!!!?!
不意打ちで聞く名前にドキリとする。
「二人ともあの若さで次長だろ?かなりやり手だよ。でも営業なら下克上の世界だから分かるけど、総務だろ。本当か分かんないけど役員の親戚だとかでいわばコネ入社なのかも。でももちろん実力もあるはずだけどね。」
「そうなんだ。同期か。仲良いのかな?」
「ぷっ‥!はははっ。そう見えるー?」
‥‥‥‥‥‥‥
「あんまり見えない。二人とも表情があるタイプじゃないけど、岡田次長のほうは厳しさの中にも強さとか優しさがあるんだけど、あ‥これはでも贔屓目もあるだろうけど。でも‥青森次長怖いだけっていうか‥。」
また青森次長が通りかかったらまずいので、ますます小声で話す。
「ははっ。だな。あの二人、入社早々やりあったらしく、それ以来って。実は岡田次長の秘書の黒枝さんから聞いたことがあって。だから何か揉めたりするような事案が起きそうなら注意してくださいって。」
「へ、へぇ‥‥‥」
「でもお互い仕事に対しては認め合ってると思うな。だって青森次長だって、総務部長のサポートしつつ部署を引っ張ってるし、受付嬢の件もだけど社内全体をみてコストカットに踏み切ったの青森次長の判断だったと思う。」
「えっ、そうだったの?」
「うん。各部署へ、備品とかさコピー機の紙とか些細なことも発注しすぎないように指示通知だしたり、無駄な残業やめようって7時以降の残業には届けが必要だったりさ。青森次長の発案だよ。すげー厳しい人だけど、みんな付き合い残業も減って青森次長には感謝してるんじゃないかな。みんなに認められてると思う。怖いけどっ。ははっ。」
そうなんだ‥‥‥
「あ、そうえば!周知文書できたんじゃない?総務で印刷してくるよ!」
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