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美容院をでると、目の前がオープンカフェになっている。
ちょうどお昼時だったこともあり、入ってみることにした。
「いらっしゃいませ。お一人ですか?」
「はい。テラスがいいんですけど空いてますか?」
「はい。どうぞこちらへ。」
大学の時は勿体なくてカフェなんか入らなかったな‥。今日は樹さんいなくて寂しいのもあるし、美味しいもの食べて気を紛らわそう。
***
食事も終わったが気持ちの良い天気だし、ミルクティーを飲みながら行き合う人を見ていた。
あっ‥‥‥‥
あれ‥青森次長‥‥だよね‥‥‥?
この辺に住んでたのかな‥‥。
見つめたらいけないのは分かっていたが、つい凝視してしまった。
あっ‥まずい‥。青森次長が振り返って、こちらを見た気がした。
要はとっさに俯きながらミルクティーを飲もうとした。
「美波くん‥だよね?休日の日に会うなんて‥。」
顔を見上げてみると、青森次長が見慣れない私服で立っていた。
「あっ。こんにちは。青森次長。この駅最寄りなんで、休日は近場を結構うろうろしてまして‥ははっ。」
ボーダーのティシャツにカーキの細身のチノパン。シンプルだけどよく似合ってる。普段のかちっとしたスーツ姿と印象違うなぁ。
「誰かと待ち合わせ?一人ならお邪魔していいか?」
「もちろんです。どうぞ。」
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