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青森次長はレモンティーを頼んだ。
紅茶派なのかな‥‥。
「青森次長、ここへは用事ですか?もしかしてご自宅ご近所でした?」
「所用があってね。自宅はここから少し遠いかな。先日きみからこの付近に住んでると聞いていたから、もしかしたら会ったりして、と思ってたんだ。」
「そうなんですね。」
‥‥‥‥‥‥‥。
うん‥‥会話が続かない。プライベートだと何話していいか分かんないよ‥‥。
「休日はいつも一人でこうやって過ごしてるのか?」
「そうですねぇ‥まぁ‥そうだったり、そうじゃなかったり‥なんですけど‥はい。」
歯切れ悪いなぁ、僕、誤魔化すの下手くそだ。
「彼女でも?」
「まぁ‥はい‥‥‥います。」
彼女‥‥ではないけど。
「そう。」
な‥なに。今すごく空気が悪くなったよね‥。ピリッとしたと言うか‥‥‥
「ぼっ、僕、そろそろ予定がありまして‥先に失礼させてもらってもいいですか?すみません。」
「あぁ。急に悪かったな。変な質問もして。じゃあ気をつけて。」
僕はお会計だけして、気づいたら飛び出すように店を出ていた。
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