アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
82
-
こ、こわい‥‥‥
「じゃあ条件をやるよ。」
「なっ、なんですか‥‥‥」
青森次長が耳元で囁く。
!!!!?
「む、無理です‥お願いします‥」
僕は混乱して涙を流す。
「なら岡田とのことをバラすぞ。それでいいな。」
樹さんは僕の知ってる誰よりも仕事に誇りを持っている。僕のせいで‥僕なんかのせいでその大事な仕事や職場を失わせるなんてできない‥。
それでも迷って返事ができない‥。
「いいか。これは脅しじゃない。本気で社内にバラす。岡田の立場が悪くなっても俺には関係ないし、むしろ同期で出世コースから1人外れてラッキーなくらいなんだ。きみ次第だよ。きみの判断ひとつで変わる。」
鋭い目で見つめられ、僕は正しい判断などできなかった。
「わ‥分かりました‥‥‥‥‥‥。一度だけなら‥‥。」
僕は青森次長と身体を重ねる約束をしてしまった。
***
解放され、一人置いていかれた応接室で座り込んでしまう。
うぅ‥‥ひっく‥‥‥‥‥‥
嗚咽が漏れる。
どうしたら良かったの?これで良かったの?青森次長のこと、信頼しかけてたのに。樹さん‥‥‥‥樹さんに相談したほうが良かったの?
駄目‥‥そしたら樹さんは絶対に僕を優先する。そしたら、青森次長と揉めて社内にバラされて仕事が‥‥‥。
「一度だけ‥樹さん‥一度だけ裏切ること、ごめんなさい‥‥。」
樹さんには隠し通すことを心に決め、要は青森次長と会う金曜日まで過ごした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 321