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〜雷牙〜
朝ごはんを食べて流鬼と出かけることになった。
と言うか、今の俺と流鬼の関係ってどうなってるんだ?
一応俺は自分の口では言ってないが手紙のほうで別れを切り出しているし、でも流鬼はどう思っているのだろうか?
友達として一緒にいるのか、それとも…
流鬼の車の中でぐるぐるといろんなことを考える。
流鬼は運転中は運転に集中する方であまり話しかけてこないしいつも静かだ。
どこに行くのか行き先も教えてくれなく窓庫外を眺めた。
「……んっ⁇」
どうやらあのまま寝てしまったみたいだ。
気がつくと流鬼はいなく上着がかけられていた。
『コレ、流鬼の匂いがしていいなぁ』
思わず鼻を近づけて匂いを嗅ぐ
しばらく流鬼の匂いを堪能してから流鬼を探しに車をでた。
『あれ?
ここって前に流鬼と一緒に来たな?』
そこは家から車で3時間くらいの小さな海岸だった
浜の真ん中で流鬼が1人立っていた。
「…雷牙!
起きたのか?」
流鬼が気がついて呼びかけて来た。
「ついたなら起こせよな!
運転してるやつの隣だ寝るのは悪かったけど…」
「ごめん。
気持ちよさそうに寝てたから、起こすのもなんだかもったいなくて、」
「もったいないってなんだよ笑
上着はありがと。」
そう言って流鬼の上着を返した。
だけど、その上着を流鬼は俺の肩にかけて来た。
「ちょっと雷牙薄着だから俺の来てな。」
「寒くねぇよ!
と言うか、流鬼の方が寒いだろ?
俺に服渡したらお前シャツ一枚なんだから!?」
と言って渡そうとするが流鬼は全く着ようとしない。
しばらく口論してると流鬼はあることをひらめいた。
「そうだ!
こうすれば2人ともあったかいぞ」
そう言って俺の後ろに回り込み抱きついて来た。
「うわっ!?
ち、ちょっと待て!!
これじゃぁ、カップルみたいじゃないか!?」
「いいだろ?これくらい??
雷牙あったかいし、2人であったまれるし、
なにより、雷牙に抱きつく口実ができる。」
その言葉で俺の顔は待ったになった。
「…つ、付き合ってた頃は、外でこんなこと全くしなかったのに、」
「…そうだな、
あの頃は臆病でこんなことしたら逆に雷牙は逃げてもまうんじゃないかってずっと考えていたから、できなかった。」
流鬼の抱きしめる力が少しだけ強くなった。
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