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「さてと、さっきは君を疑って悪かった。この生徒手帳は本物だ。よって君がスパイじゃないことが証明された。おめでとう。ついでにわが校への入学、心から歓迎する。心おきなく、学園生活を満喫してくれたまえ。な、田辺?」
「ああ、そうだな月野――」
二人は僕がスパイじゃないことをわかってくれたらしい。だが、ひと安心したのも束の間に僕の心はモヤモヤした。
「し、信じてくれたのはうれしいです……!ですが、これは酷すぎます……!」
「何?」
「それに今日は1年生の入学式なんだから、色々と新しい人が学園に入ってくるんだから何も怪しいのは、僕だけじゃないですよ……!」
僕はモヤモヤが治まらなくなると、ついカッとなって言い返した。
「ほう、それは確かにごもっともな意見だ。だが、うちの学園には薔薇園学園のスパイが時おり来る事も事実だ。だからセキュリティ面からにして、怪しい奴を端から疑って何が悪い?」
「あ、貴方ですね……!?」
「グチグチうるせぇ!テメーが白だとわかっただけでも有り難く思え!」
「第一、あなた方は一体誰なんです!?」
そう言って二人に質問をぶつけると、眼鏡をかけた月野って男が偉そうな態度で応えた。
「おや?君はまだ知らなかったのかい。僕達は生徒会風紀委員だ。この学園において害を及ぼす虫や、外からくる害虫を駆除するのが我らの役目だ。だから君をつい、怪しく見てしまうのも致し方あるまい。な、田辺?」
「ああ、月野」
二人の妙な連携に僕は思わず怒りで震えた。
「だ、だからってこんな手荒な真似なんかしていいんですか……?」
「手荒な真似も致し方あるまい。風紀委員は時に、正義を貫く為には非道ではなくてはならないからな」
「あはは、さすが月野だぜ!」
彼の隣でキン肉ムキムキ男の田辺が、僕を見て笑った。
「所で入学式はまだ始まらないようだが、時間はまだある。君には悪いが今ここで着ている服を脱げ」
「なっ……!?何で僕が着ている服を脱がなきゃならないんですか……!?」
「黙れ!いいから早く脱ぐんだ!」
彼は唐突に服を脱げと言ってきた。僕は何が何だかわからない状況に追い込まれると、服は絶対に脱がないと言い切った。
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