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「ん?お前……。さては、1年生だな?」
「えっ!?」
「俺にはわかるぞ。そ~やって毎年、入学式に限って遅れてくる奴もいれば、わざとサボろうとする奴も出てくるんだ。我々 教師がお前達に手を駒根いてる事も何も知らずになんてノンキな奴らなんだ」
「ち、違いますよ……!僕は別にサボろうなんて……!」
「じゃあ、ここで何をしている?」
「そ、それは……!」
彼は間髪入れて僕に質問してきた。まるでさっきの取調べの延長戦に見えてきた。一度あることは二度もあるっていうけどこれは……。
「なんだ答えろ!」
「ぼ、僕は……!」
よく見るとこの人は白衣を着ていた。もしかして、保健師の先生?……なんて、こんな時にどうでもいい事が頭に過った。
「浅川先生、もうそれくらいに……」
「ん?なんだ松本。俺に口出しか?体育の教師が偉そうに」
浅川って呼ばれる人は、どうやら保健師の先生だった。それにしても金髪頭にピアスって、何だか不良に……。
「な~に人の顔をジロジロ見てるんだ?」
「い、いえ……!べっ、べつに……!」
「浅川先生、そりゃ見ますよ。教師で金髪は目立ちますし……」
「お前、俺に喧嘩を売ってるのか?」
松本と呼ばれる人は体育の教師だった。黒髪頭に真面目そうな印象だった。二人並んだら、背があまり変わらないようにも見えた。彼らは僕を挟んで言い合いをしていた。その口論の最中に僕は、隙を見計らって逃げようとした。
「って、待てや!」
「待て!」
「ヒィッ!」
僕は隙を見計らって逃げようとした瞬間、二人に掴まった。
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