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頭が痛い
なにがあったんだっけ...?
「おはよう。今日は学校が休みだから蘭夢の顔がずっと見れるね」
人をこんなに恐れたのは初めてだ
だから俺はこの人を拒絶してしまう
「あはは、ごめんね酷いことして。そりゃビックリもするよね」
「は、ぃ...」
「でも、蘭夢がいい子でいてくれたら昨日みたいな事はしないよ」
思い出した
浴槽に頭を沈められたんだ
とりあえずベットから下りようとした時思いっきり首を絞められた
首には頑丈な首輪がはめられ、その首輪をみると先輩の恐ろしさが再び身に染みた
「似合ってるよね首輪。俺そっちの首輪付けてる蘭夢の方がもっと好きだな〜」
「先輩...あの俺っていつ解放されますか?」
「解放とか絶対にしないよ?だって俺のだもん」
「でも俺告白の返事ちゃんと答えたんですけど...」
「答えたからって誰も解放するなんて一言も言ってないよね?ここにいる以上俺のだから」
何俺のって?
俺に拒否権なんてないって事ね
「まじでいい加減にして下さいよ」
とうとう頭にきて先輩に怒りをぶつけてしまった
すると先輩は首輪を強く引っ張り自分の方へよせた
「へぇ、怒った顔もそそるね」
「はぁ?ちょっと本当にやめてくださいよ」
先輩は俺に顔を寄せ唇を当てて深くキスをした
「ンッ...ーーー!!!ッくるしぃッーーー!!!や、むりッ!!んッ!!!」
「蘭夢は俺に憧れてるだけって言ったけどきっとそれは嘘だね。俺の事が好きな事に気づいてないだけだよ」
急にキスをして途端にキスをやめたと思ったら次は自意識過剰過ぎることを言ってる
「嫌いだ!!あんたなんか先輩でも憧れの人でも何でもない...!俺の勘違いだったみたいでなんかすいませんでした。だからもう解放して下さい」
そう言うとベッドに押し倒され俺の顔に向かって拳を振りあげた
「...ッ...」
「言いたいようにさせればとことん生意気になってくよね。いい加減にするのはお前のほうだろうがッ!!」
次々飛んでくる拳
顔がジンジンと痛む
「...ガハッ...!!や、めッ...あ"ッ」
腹部や背中、足、顔、殴られる
痛いことは本当に嫌だ
何で、こんなに人が変わるんだ?
──────────────
「...」
感覚がない
痛い
先輩は?
俺、気失ってたんだ...
「あれ?外れてる」
俺の頭の横にあるのは殴られていた時には、されていただろう首輪が今外れていた
逃げられる
ベットから降りドアに向かって走ろうとするが、殴られたせいで上手く走れない
とうとうドアの前まで来てドアを開けようとしたら、簡単にドアが開いてしまった
廊下を見ると先輩の様子は無かった
確か玄関はあっちの方だったような...
記憶をたどり一目散に小走りすると最初来た時見た玄関が見えた
出れる...!!
「もう少し思い通り体が動けていたら逃げられたかもね」
俺の後頭部から聞こえてくる声は明らかに先輩のものだった
「...ッ!!」
首を掴まれ玄関の棚に投げ飛ばされてしまった
「怪我の手当しようと部屋をでたらこのザマね。怪我を増やしてるのは蘭夢自身だからね」
そう言う先輩の右手に持っているのは玄関に飾ってあった花の入っていない花瓶
嘘だろ、?
あんなので殴られたら死ぬんじゃないか?
「ご、ごめんなさい!!まってッ...そんなので...殴られたら、、ーーーッーーあ''あ"ーーーッ」
まだ喋っている途中なのに俺の話を聞かず花瓶を俺の頭に向かって投げた
頭を両手で囲む様にのたうち回る俺
そんな姿をビクともしずに観察している先輩
頭が痛いをこして言葉にならないくらい変な感覚に襲われる
おでこから目、鼻をつたり、滴り落ちる血
両手を見ると血だらけの俺に更にパニックを起こす
「せ、、んぱい......助け、て...」
気が遠くなりとうとう気を失ってしまった
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