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7 田中さん
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「ら...お......て...蘭夢...起きて」
誰の声?
俺まだ寝ていたい
ゆっくりさせてよ...
「またキスするよ」
その言葉を聞いた瞬間俺は起き上がった
「頭痛い?」
痛いに決まってんだろ
自分から花瓶投げといてその質問はなんだよ
「普通」
「普通な訳が無いでしょうが」
もう、こんな人と喋りたくない
早くここを出たい
「一応医者には見てもらったけどそこまで酷い怪我じゃ無いって。脳にも異常ないって」
「...」
「なに、無視?」
無視しちゃ悪いかよ
顔も見たくない
もう1度布団に入り掛け布団に顔をうずめた
「俺学校だから行くね。ご飯とかは田中に頼んでおいたからちゃんと食べてね」
は?え???俺は?学校??は?
「はぁ...?ちょッ!!俺は?学校行かないの?」
もう1度勢いよく布団から出る
「蘭夢は停学だよ」
て、停学?!!!
「何で?そんな勝手なこと出来るわけないだろ!」
「蘭夢。賄賂って知ってる?」
うわッ...最ッ低だ
金持ちだからって金で俺の大好きな学校を停学にしやがって
「じゃ行ってくるね〜」
そう俺に言い、手をヒラヒラと振る奴は本当にどうかしてる
そいつは俺の自由を奪う最低な奴
「と、トイレ...」
あいつ学校に行ったのは良いけど俺首輪がチェーンに嵌められててトイレに行けないんだけど...
しかもいつの間にか"あいつ"呼ばわり...まぁ〜いいっか
「田中さ〜ん!トイレに行きたいんだけどーー!」
...シーン...
嘘だろ?おいおい!俺こんなベットの上でおもらしなんてしたらプライドが...
あぁ、膀胱が...
きっとあいつが帰ってくるのは8時をすぎると思う
部活もあるだろうし...
でも今はまだ11時30分
田中さんいるんじゃないのかよ...なんで来ないんだよ!!
コンコン
「失礼致します」
あぁ、神様
神に感謝を!!
「お昼ご飯の時間でございます」
「ま、って!!それよりこの首輪はずして!!トイレに行きたい!早く!漏れる!!」
「それは演技で御座いますか?」
馬鹿か!!こんなときに演技なんてする訳ないだろ!
「逃げたりしないから!!本当に漏れる!!」
そう言うと田中さんはため息をつき、渋々首輪に手をかけた
グイッ
「は?」
「取れませんね」
いやいやいやいや!それ引っ張っただけで取れる首輪だったらとっくに外せてるよ?!
なになになに?馬鹿なの?演技なの?
「あの!本当に漏れるんですけどッ?!」
「そんなことを言われましても取れる気配が、、あ!こんな所に鍵穴があるじゃないですか」
そんなことは知ってるわ!!
「カギ持ってないんですか?」
「あ!快様からそう言えばカギを預かりました、が、...」
ジャラ...
「どれか分かりませんね」
はぁぁぁぁぁぁ!!!!!?????
田中が見せてきたのは大量のカギがリングに通されたカギ
天然か馬鹿なのか
「ご飯お持ちしましたのでお食べ下さい」
いや、だから
どうして田中さんの発言は唐突なの?!
今まで首輪の話だったじゃん!!
ダメだ
話も噛み合わないし
てか、そろそろ漏れる
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