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9 ひとり
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「ねぇ好きって言って」
「無理」
「言って」
「無、「言って」」
さっきからこいつ大丈夫かよ
田中さんが快に俺が『可愛い』とか言っちゃってから俺は快に好きと言えと言われている
そもそも好きじゃないやつをなんで好きって言わなきゃいけないの?
しかも明らかに快に監禁されてから俺相当口が悪くなったというか...
でもそうさせたのは快だし
「じゃここから出してくれたら好きって言ってあげるよ」
「本当に?」
この人単純過ぎ
言うわけないだろ
「まぁあんたは俺をここから出す気は無いだろうから好きなんていう言葉は程遠いだろうね」
「考えとく」
絶対に出さないだろうな...
いつ自由になれるのかな
バスケやりたい
なんて思いながらベットの中に潜り、寝てしまった
「蘭夢様夜ご飯でございます」
美味しそうな匂い
「田中さん俺ここにきて何日経った?」
「4日ですね」
そんなもんか...
「今日はスパゲティでございます」
「ありがとう」
丁寧に盛られたご馳走をみて少し元気がでる
「そう言えばあいつは?」
「寝ましたよ」
俺をほっといて寝るとかどんなだよ
「ねぇ田中さん」
「はい」
「俺をここから逃がしてくれない?」
なーんてね
そんなこと出来るわけないよね
田中さんは俺ビックリした目で俺を見た
「申し訳ございませんが私は快様を裏切るような行為は一切したくありません」
「しってるよ」
なんかさ俺ここまで来てさ1人とかちょっと寂しいかも...
なんかもっと誰かといたい
快とは嫌だけど
1人は嫌だな...
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