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26 再び
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部屋でゲンキと遊んでいたら物凄い音でドアが開いた
「うわッ...びっくりした、静かに入れよ」
「なぁこれ何?」
快の手に持たれているのは明らかに俺のスマホ
懐かしい、俺のスマホだ
てっきり捨てられたかと思ってた
「これどうゆう意味?」
さっきから快は怒り口調で俺に質問攻め
快が見せてくるスマホの画面には同級生の友達の眞弥(まや)からだった
高校で仲のいい男友達からの俺を心配するような連絡
それに何か疑問があるのだろうか?
「眞弥からだね、“蘭夢急にいなくなってどうしたんだ”“前と変わらず大好きだから戻ってこいよ”だって。心配してくれてるんだぁ〜眞弥元気か、「ふざけてんのかよ」
語尾をいう前に快がスマホを俺の方に投げてきた
躊躇なく顔面にスマホが当たり、クソ痛い
「な、なんだよ」
「何大好きって意味わかんない。ねぇ蘭夢俺のこと好きだよな?なぁ!答えろよ!」
怖い
眞弥が俺に対して大好きと言ったことに対して怒っているのか
そんなの友達同士で嘘でも言うだろが
「す、好きじゃない」
そう言うと快は部屋から出ていってしまった
びっくりした
殴られるかと思ったら違ったみたい...
つか、そのくらいで怒らないで欲しい
すると再びドア開き快が入ってきた
「もう知らない」
「え?どうゆこと?」
「もう蘭夢に優しくなんてしない。俺がいくら変わろうとしても、いくら認め直そうとしても蘭夢の気持は変わらない。だったら俺が変わる必要なんてないだろ?だから優しくなんてしない」
「だからって殴る気かよ」
「俺の機嫌次第でどうなるか」
そんなの理不尽だろ
確かに快は変わろうとしていた
それを台無しにしたのは俺の方だけど、好きじゃないのに嘘でも好きと言ったら1番傷つくのは快のほうじゃないか
「ねぇ蘭夢遊ぼう。これで」
そう言って見せてきたものは紛れもなくナイフだ
「...ッ」
あまりの驚きに言葉を失う
まさか、
ナイフで俺を刺す...とか?
「へへ、何怯えてるの?」
狂ったように笑う快は本当に不気味で気持ちが悪い
「...ッなにするきだよ...」
快はどんどん近づいてくる
本当に死ぬんじゃ無いのか?
あまりに危険を感じた俺はベットから降りて逃げようとしたが首輪が鎖と繋がっていて逃げれるわけが無かった
「どうして逃げるの?」
「...い、嫌だ!来るな!田中さんッ!助けて!!」
「はッ...残念ながら田中は出張中だよ」
本当に殺される
もう快とは体がぶつかる距離にいる
逃げられない
「蘭夢こっち向いて、怖がらなくていいんだよ。好きって言って?」
快は俺の顔を自分の方に向けて俺の表情を確認している
「嫌いだ...大っ嫌いらいだ...」
そう言うと快に押さえつけられ、快がナイフを振りかざした
「ッ...!!い"ッあああああぁぁ!!...やめ...ろ...」
肩にグサッと鈍い音を立てながら俺の体内にナイフが入ってくる
「好き?」
「...ッ死ね、あ"ああああああ...い"ッた"」
俺が質問され反抗された事に腹を立てた快は、肩に深く刺さってるナイフを一回転させまた深く刺した
血がベットに広がり、服も血だらけだ
目の奥がチカチカして正しい判断が出来ない
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