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33 光線
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留学に付いていくなんて真っ平御免だ
快がおやすみと部屋を出ていってから何時間経っただろうか
「にゃ〜」
「ゲンキ?どうした?お腹空いたの?」
ゲンキは俺の寝ている枕の前に座って鳴いている
「よ〜し、今ご飯上げるからな〜」
ベッドから降りてドアの側にあるキャットフードを取ろうと手を伸ばすと、腕に鋭い痛みが走った
「あ"ッ...いってぇ、なに今の」
すると、ドアが開いた
「何してるの?」
俺を睨むように見ているのは快だ
「ゲンキの餌を取ろうとしたら腕に何だか電気が走ったみたいに痛いんだ。まだ痺れてる」
「俺がそんな所にキャットフードを置いたのが悪いね。俺が餌やるから蘭夢はベッドに戻って」
「うん、ありがと」
快はゲンキに餌をやって部屋を出ていった
「快、昨日の電気みたいなのって快がなにかしたの?」
目が覚め、体起こすと快がいたため昨日の事を質問した
「あ〜あれは裸眼では見えないレーダー光線がドアの前にあるんだよ。アレに触れると電気が走るし、俺の部屋まで警報がなるんだよ」
「...ッ、なんでそんなことを?」
「逃げないためだよ」
やっぱり狂ってる
なんでそこまでして...
ドアだけではなく、窓全てに光線が引かれている事に蘭夢は分かるわけもなかった
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