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40 好き
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脱衣場でパーカーを着て、ズボンを履かずにパンツだけ履いてベッドにダイブした
すると俺を追いかけてくるかの様に浴室を出てきた快が心配をしてくれている
「蘭夢?どうしたの?のぼせた?」
「うるさいあっちいけ」
快の事が好きという感情を認めたく無くて、どうしても快に素直になれない
本当に自分が惨めに感じる
「でもなんか顔が赤いよ」
「んな!顔ちけーよ」
「とりあえず風邪ひいちゃうからドライアーしよ?」
いつも心配してくれる
でも愛情表現が暴力で酷いことばかり
いつも優しくしてくれる
でも監禁するような奴
いつも俺を1番に考えてくれる
でも無理矢理、犯すような最低な奴
なんて、快にドライアーをしてもらいながらも快の事を考えていた
「快」
「ん?」
「もし、俺も好きなんてこと言ったらどーする?」
ドライアーの音が一瞬にして消えた
「そんなの言葉にならないくらい嬉しいに決まってるじゃん」
なんか心拍数がものすごく上がっている
きっと快にもこの心臓の音が分かるくらい
「俺す…きかも」
聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう快に言うと俺の後に居た快が目の前にきて、ベッドに押し倒した
「本気?」
「分からないけど...てゆうかなんだよ、いつも好き好き言えって言うくせに好きって言ったら疑うのかよ」
きっと快は気づいていたのだと思う
快の事が蘭夢は好きじゃない事を
だからこうして実際言われると焦りと、戸惑いがあるはずだ
「蘭夢は嫌いって俺のこと言ってたし、突然そんな言葉聞いたら耳を疑うよ」
「俺も分からないって言ってんだろ」
トクンと心臓がなっただけ
ただそれだけなのに...
俺は快の事を好きだと認めてしまった
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