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46 迷子
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やったやった!
おでかけだぁ!!!!
1人でオナニーが出来たら外出していいと言う許可が貰えて昨日おなにーが出来たため今、手を繋いで快と歩道を歩いている
これで外に出れたのが2回目だ
いつも当たり前に出来ていた事が今は出来ないのが現状だ
外に出れることだって当たり前では無い
だから物凄く嬉しい!
「蘭夢、今日は人が多いからはぐれちゃダメだよ」
また子供扱いをする
グレーのパーカーと黒のスキニーを身につけ、快にダテメガネをしろと言われた格好で出歩いた
家を出る前そんな格好を快に「この格好って今どきのオシャレ男子ってやつだろ??俺似合わないよな...」
と、言ったら
「あのね、かっこよすぎだよ。ずるい」
なーんて嬉しいお言葉を!
そんなこんながあって今向かってる先は、有名な飲食店らしい
横断歩道を渡ると沢山の人混みに巻き込まれる
人に酔いそうになってしまう
なんて考えていると、さっきまではあった手の温もりが一切感じなくなってしまった
(うそッ...はぐれた?)
横断歩道を渡り終わっても歩道には相変わらずの人混みで溢れていて、はぐれてしまった快の姿が一向に見つからない
「快?どこ?」
なんて言っても聞こえるのはすれ違う人の声ばかり
人混みが苦手なため静かな歩道を歩き、快を探しているがどこにもいない
すると右肩にトントンと誰が蘭夢に触れた
(快だ!...?)
「快?」
勢いよく振り向くと4人組の若い男性が立っていた
『快??キミさっきから迷子みたいだけど、その人探しているの?』
「え...ぁ、まぁ」
『多分、その快っていうひとあっちの方向に行ったよ。一緒に探そうか?』
この明らかにチャラチャラした4人組が快を知ってる?可笑しすぎる
絶対に付いて行ったらダメだ
「い、いえ。俺一人でも────」
『ダメだよ。キミみたいないい奴をほっとけないから、さっ!早く探すよ、』
4人組の1人に肩を組まれほぼ強制的に快を探すことになってしまった
『へ〜蘭夢くんって言うんだ』
『何才?』
『高校生?』
『良い顔してるね』
なんて質問攻めの後は無駄話が続き、
『ここだよ』
指がさされた場所は大人が酒を飲んだり踊ったりするような二階建てのバーに着いた
「え...こんな所に快が?」
『ほらほら行くよ』
背中を押されながらバーの中に入り、2階に上がっていくと、ソファやビデオカメラ、ベッドなどが置いてあり、テーブルの上には沢山のビール瓶やワイン瓶が散乱していた
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