アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
56 誘拐8
-
「...」
──おい、声出せ
頬を打たれるとさっきまで後孔に性器を入れていた客が首を絞めてくる
性行為をしても楽しくない
いつもなら無理矢理気持ちよくさせられてしまい、感じてしまうのだが今日は1度も勃たずにいると、客が不満に思ったのか、何度も打たれてしまう
──あーやめたやめた。金払ってるのによ〜つまんね
「...うツ...」
語尾の後に再び腹部を強く蹴られ、客は部屋から出ていった
『おいおい、なにやってのお前』
「...」
横たわる蘭夢は男達の言葉さえ無視し、立とうともしたなかった
『最近お前おかしいぞ?客も減っててるし』
『蘭夢くん、そんなんじゃお客さんがっかりさせちゃうじゃん』
何もしたくない
俺は邪魔者で鬱陶しくて悪い子だったから父親の人生が壊れたんだ
幸せでなんかいちゃいけない
快にだって助けてを求めちゃいけない
泣くのは快と父親の方だ
全部俺のせいで、全員不幸になってる
そもそも生きていること自体おかしいんだ俺は
『まず手当からしないとね?その傷じゃ波多野さんに会えないじゃん??』
「...いやだ...会わなくていい」
『蘭夢くんがこんな状態なのが悪いんだよ?波多野さんも蘭夢くんに伝えたいことあるみたいだし』
父親に会ってしまったら自分が自分で無くなってしまいそうで怖くなる
本当に怖い
やめて
「ちゃんと...やるから、何でもするから..おねがいします..っ...会いたくないッ...」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
56 / 136