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60 誘拐11
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会話が終わり父親が部屋から出てこうとしたとき父親のポケットから携帯のバイブ音がなっている事に気づく
「あ、もしもし...誰?あ〜で?またあいつかよ、分かった。捕まえとけ」
通話が終わると蘭夢の方をみる父親
「五十嵐 快だっけ?お前の男。営業妨害だわ」
「かいっ?!」
快がどうして?俺の父親を知ってて、もう訳が分からない
「最近、そいつがお前を探してるみたいでさ。俺の仲間が何人潰されたか...はぁ、ろくでもないやつだよ。だから捕まえて俺の仲間が懲らしめてるはずだが」
この人は俳優とういう仕事をしてるんじゃないのか??
何個会社と仕事があるのだろうか
なんてことを思いながら快の事がどうしても気になる
「快は、無事なんですか?」
「どうなんだろうな。お前と同じ目に合わせてやってもいいな。いい顔してたしー」
それだけは絶対にだめだ
快、これ以上俺なんて探さなくていいから、無事でいて
「やめて下さい。本当に...快はダメです」
「お前、あいつに会いたくねぇの?」
「会いたくないですっ...駄目なんです。早く快に伝えて下さい。もう探さなくていいからって、俺はもう会いたく、ない...って、お願い...します」
会いたくないなんて真っ赤な嘘
会いたくて会いたくて何度も助けだって求めて、快の所へ行きたくてたまらなかった
涙だって声を殺して流した
歪んだ親子関係に快は入り込んではいけないのだ
この汚い体で快に会う資格なんてそもそもない
俺が全て我慢して耐えれば快は無事でいられる
「あー生きてたら伝えてやるよ。場合によってはまた来るかもなーじゃぁな」
「ありがとうございます。感謝します」
父親はポケットに手を入れたまま部屋を後にした
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