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74 気持ち
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起きた頃には快の姿はなく学校へ行ったのだと思う
「腰いってぇぇぇ...」
こんな事で外に出れるのだろうか...
洗面所に向かい髪の寝癖を直し、私服に着替え快が学校から帰ってくる前に早く出かけようとドアのブに手を置いて回すが一向に開かない
「はぁッ?!...くそ...快の奴鍵かけて行きやがった」
結局外には出れないわけね...
これじゃ前と何も変わらない
あんな事件があったから尚更1人で外に行くことなんて許されるわけじゃない
じゃ、田中さんが連れて行ってくれたりする??
そんな甘い考えはダメだ
自分のことは自分でやるんだから
どうしたらいいのだろうか
家を探すことがバレたらタダじゃ済まない
グタグタそんな事を考えているともう夕方だった
朝も昼もご飯が貰えず鳴り止まない腹の音
「ただいま〜」
「おい!快!何で鍵掛けて行っちゃうんだよ!!今日は外出しようと思ってたのに」
快がドアを開けたと同時にベットに寝っ転がっていた体を起こし怒りをぶつける
「が、が、外出?!?!??!」
「そーです〜」
「絶対にダメだ!!!また何かあったら...とにかくダメ」
驚きを隠せない快はダメだと言い張り少し不機嫌になった
「どこに行く気してたわけ?」
「んー家を探そうと...」
あぁ〜快の顔が見れない
絶対に怒ってる
「また俺からいなくなるの?」
何が、そんなに不満なのか俺にはさっぱり分からない
必要最低限の金だってあるのにここに居座る必要はないだろう
「これ以上迷惑をかけられないから」
「嫌いになったの?」
またそのセリフ?
前も好きだって言ったのになぜだろうか
俺に対する信用はこんなものか...
「すきだよ、好きだけどもう俺がいる必要は無いでしょ?新しい家が見つかったら会いにこればいいし」
「蘭夢はずっとここにいて良いんだよ」
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