アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
81 蘇る
-
頭元で聞こえる寝息で目を覚ました
隣で寝いていたのはもちろん快
起き上がろうとするが快に抱きしめられた状態なせいで動かすことが出来ない
そんな中、首に身に覚えのある感触を感じた
(…首輪だ...)
今までの生活に戻る事を示す首輪は忘れようとしていた記憶がフラッシュバックする
自分の意志とは反対に勝手に呼吸が早くなる
「なんでっ!!やだっ!!やだっ!!」
目の前に映るのは誘拐された際、監禁されていたあの酒場だった
そして今でも忘れないあの4人組と父親の姿がある
「あぁぁぁぁ!!!!!やめろっ!ごめんなさいっごめんなさいっ!!」
そして電源が切れたかのようにあの酒場から一気に真っ暗になったとたん快が俺を呼ぶ声がした
「蘭夢!!!ねえ!!しっかりして!」
体を強く揺すられ現実に戻される
快は心配そうな顔を浮かべ俺を見ていた
「快...怖い、これ取って...お願いだから」
首輪の感覚なんて感じたくない
まさか俺に限ってフラッシュバックするだなんて...
この状況を理解してくれた快はすぐ首輪をはずしてくれた
「ごめん。俺、蘭夢いなくなるのが嫌で...もう首輪はしないから」
俯きながら多少反省の色を見せたらしく何度も謝罪の言葉を俺に言った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
81 / 136