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96 夢は見るものじゃない
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夢を見た
快と喧嘩をして俺は家出をしようと玄関から飛び出すと怪獣が俺を食べた
そして俺は怪獣の胃の中にいた
小学生が見るような夢を何故俺は見ているんだろ
隣で寝息を立てている快にもこの話をしてみようと遊び半分で快を起こす
「おぉーぃ、起きないと怪獣が俺を食べるみたいだぞー」
こんな馬鹿な起こし方、寝ている本人には聞こえるわけ無いが一応反応を伺う
もちろん起きない
「あそ、起きないなら俺は怪獣に食べられてこよー」
快の重たい腕をどかしベッドから降りた時、シャツを捕まれベッドに戻される
「怪獣に食べられたら俺は1人になっちゃう」
こいつ起きてやがった
「なんで起きてんだよ!ふざけんな!」
聞こえてないと思ってたけどやっぱり普通に起きていた快
しかも怪獣で話を進めてるし
「蘭夢のあぁ言う起こし方も俺には普通に効果的だよ。これからはどんな起こし方をしてくれるか楽しみ!」
1人で盛り上がる快を放っておき、洗面所に向かい顔を洗った
「蘭夢様おはようございます」
「わっ!びっくりした...おはようございます。田中さん!あの時の処置どうもありがとうございました。お陰で色々助かりました」
「いえいえ。私は何も...それにしても肩の具合はどうですか?」
「まだ少し痛みますけど、全然平気です」
「そうですか。命がご無事でしたこと大変嬉しく思います」
頭を下げて田中さんはリビングの方向へ戻って行った
俺もすぐ快を連れてリビングに行こうと部屋に向かうと、部屋のドアからこちらを睨む一つの生態を発見...
「なにしてんの」
「蘭夢こそ何話してたの?」
「別になんでもいいだろ。早くご飯たべるぞ」
快の腕を引いていわば強引に連れだす
しかし、駄々をこねる子供のように1歩たりとも動かない
「俺にはあんなに優しくしないのに」
「いやー充分してますよね」
あぁ言えばこう言われ一向にご飯が食べれない
「じゃなんで俺には冷たいの?」
冷たいって...俺が好きな人に素直になれないから、あたり強い言い方になってしまうだけで...
まぁ、そんな態度取ってしまう俺が悪いのか
いや、まて
昨日からめっちゃサービスしてあげてるよね?!
あんなことやこんなことまで、素直になれてたよね?!
結果それが快には伝わっていなかったと言う事になる
「あぁもう、鬱陶しいな!わかったよ!」
「何を?」
「す、す、...だから」
「なんて言ってるの?」
やばい快の顔が見れない...
こんな時こそ勘が鋭い快は俺が何言いたいのかわかってくれ!!
「す、き、だから...素直になれない、から、...ちょっとは俺の言いたい事理解しろ!」
「うん、充分理解してるよ。朝からサービスありがと」
朝から爽やかな笑顔で俺を騙しやがった
俺は快の手のひらでコロコロ遊ばれてた...
どこまで腹黒いんだか
「じゃ、俺は先にご飯食べてこよ〜っと」
逃げるように、手をヒラヒラさせてリビングに行ってしまった
腹立たしい!!なんだ!あの余裕そうな後ろ姿は!
あ、夢には続きがあったんたんだ
胃の中に行ったあと、俺は口から出てやろうと食道をよじ登ろうとしたが上がれず、死ぬ覚悟をして胃液に浸っていたら、声が聞こえた
確に“愛してる!だからあの世でも頑張れ”って聞こえたんだ
なんて薄情なやつ何だろって思っていたら快が怪獣の口をこじ開けてそう俺に言っていた
ここで目が覚めたんだった
まぁ夢は反対の事を意味するから...ね。
現実で怪獣は出てこないし、快は薄情な事いわないもん...ね。
夢の事を考えていたら身震いしたが、すぐリビングに行った
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