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赤い瞳
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暗い空間
何も音がしない狭い空間
僕はいつもここにいた
閉じ込められていた
父様は僕に暴力を振るう
母様はもう天国へ行っちゃった
僕は一人ぼっち
かくりとやらを父様はしていると言っていた
僕は何か人とは違うらしい
見た目らしいが、自分を映してくれる
かがみ?とやらを見たことがないから分からない
どんな顔なのかも、声もあまり発していない
発すると父様に殴られるから
表情もほとんどない
けど、僕は願う
ー誰か、僕を助けてくれないかな…
神様がいるのなら…
なんでもするから…僕を…ー
そう考えて3年程経ったある夜
父様が血相を変えて僕を引きずり出した
「お前、何をした!?
なぜ、お前の居場所が〝付喪神〟にバレるんだ!?
今まで隠してきたのに…何故だ?」
何を言ってるか分からない
ただ、僕は父様の機嫌を損ねるようなことは
していないはず…
だが父様が怒っている
「ご、ごめん…な、さい…」
涙目になりながら謝る
それを見てまた父様は怒る
「ええい!もう良い!
おいお主ら!!!!早く逃げるぞ
お前も早く来い!!!!」
沢山の人がざわざわと動く
昨日痛めつけられた部分に痛さが走る
「いっ…!…」
声が漏れる
父様が頬を叩く
「五月蝿い!!
それくらいの痛み我慢をしろ!!」
その言葉を聞き僕は泣かないように、
喋らないようにぐっと唇を噛む
「お前は喋らなくていい!
お前は感情さえなくていいのだ!!!
くそ…ここまで隠してきたのに何故、、、」
その時だった
「ぐぁぁ!!」
「かっっっっ!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!」
先程動いていた人達の声がした
「くそ…もう来たのか…!?
ええい、お前はそこに隠れていろ!!
いいな、絶対に出てくるなよ?」
父様はそう言って僕をまた閉じ込めた
すぐに足音がこちらへやってきた
「何故、貴様らはあいつがここにいることを分かったのだ!!!?」
父様が叫んでいる
先程の足音の人物なのか
父様じゃない人が喋る
気になり、僕はほんの少し、隙間が空いているところから
覗いて見た
すると黒い髪に赤い瞳
耳に綺麗な飾りをつけ、赤い布?を巻いている人がいた
その後にも何人かいたけどあまり見えなかった
「は?そりゃ分かるでしょ?
俺らの主の息子なら尚更…
血が繋がってるんだし??
てか、ずっと気になってたんだよね
主は何か言ってたし
(私が居なくなったらあの子を…息子を、
あの人から自由にさせてあげて…?
そして…貴方たちが守ってあげて…)
っさ??
なのに全然気配がなかった
主と似たような気配が
もしかして死んじゃった??とか思ったけどさ
主はちゃんと守ってあげてって言ったんだ
絶対生きてると睨んでた
そしたらつい最近、ほんの微かだけど
血の強い香りがした…
主と同じような香りの…
おかしいと思った
今まで香らなかったのに香ってきたのが
つまりあんたが息子を隠していたのがわかったわけ?
だからここへ来たんだからさ…
さぁ…さっさと主の大切な息子を俺らに渡しな!!!!!!!!!」
ー…この人達は…母様を知っている…?ー
僕は胸をおさえる
ドクンドクンと音がなる
父様は怒る
「ふざけるな!
あんな…女の産んだ息子など…
ここで隔離して死ねば…」
「あ?」
赤い瞳の後ろにいた一人が父様の肩に刀を刺す
「ぐっ、、、、!!!!」
刀を落とす父様
それを見て首元に刀を向ける
「あんた…今なんて言った…?
死ね???は???父親がそんなこと言って言いわけ?
ふざけんなよ…
主の息子を…殺すなんて…
あんたは父親じゃない
ただの人間のカスだ、、、、
首落ちて死ね!!」
そう言って
首をはねた
ゴロゴロと頭が転がる
それがこちらへやってきた
「ひっ…!!」
僕は声が出る
手で口をおさえたが遅かった
「!」
赤い瞳の人が声に気づきこちらへやってきた
そして、、、、
ーキィィィ…ー
「…主の…息子…?」
扉を開けた
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