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鶴と顔布と三日月
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楽しいお茶会も夕刻を迎え
お開きにすることになった
「ありがとな三日月達!
雪希も大喜びだ!」
鶴丸が満足そうな笑みで雪希を抱えて言う
雪希も
「あ、、、り、、が、、ご、、ざ、い、、、」
たどたどしくも嬉しそうな声を出す
それを聞いて三条のみんなも笑を浮かべた
「それは良かったよ
お茶会も開くもんだね」
「また来てくださいね!」
「ははは!楽しんでもらえて何よりだな!今剣よ!」
「また、、、来てくださいね?
ゆ、雪希様、、、、、」
「う、ん、、く、、る!」
雪希は手をふろうとした瞬間
「待て、雪希」
「?」
ちょいちょいと手をやり
雪希を目の前に来させた
鶴丸が少し後ろで待っていた
「しかしな、、、雪希や
その、顔布は最後まで退けぬつもりなのか?
俺は見てみたいんだがな?」
ニコリと微笑みながらキンッと刀を鞘に戻す音がした
「へ、、?」
ハラリと顔布が床に落ちる
すると同時に三条の皆が目を向ける
雪希の素顔を見るために
「な、、、三日月!
君ってやつは!!!!」
鶴丸が刀を出そうとすると
雪希が我に返り
「つ、る!!!
だ、、、、め!」
ふるふる首を横に振る
小さな手で鶴丸の手を抑えた
揺れる自分を見つめる美しい瞳
傷だらけのものの優しい瞳で見る雪希
鶴丸は、、「だがな、、、君」、、
と言いながらも静かに溜息をつき
「あーーーーー…
もう、最悪だ、、、予定が狂っちまった、、」
「雪希様?そのお顔は…」
今剣があわあわと手を口元に近づける
「傷だらけだね、しかも古いのも新しいのもある…」
石切丸が言う
「…はて、雪希や」
三日月がにこりと微笑みながら
雪希の頬に触れる
「ん、、、、、?」
「雪希のその傷たちは
あの父親とやらがやったのか?」
それを聞かれゾッとする
三日月の微笑みは消えていた
静かに冷酷な顔をしていた
「あ、あう…
そ、、、、そ、、う、、
だ、け、、、ど、」
ガクガクとしていると
前に鶴丸が立った
「三日月!もう雪希をせめるな!
こいつは…独りだったんだ…!!
いくら助けを乞おうとも、
雪希は、、、、隠され、生かされ、
殺されかけられたんだぞ!?
それを責めるなら、、、、
俺が君を倒す…!!」
ギリッと歯を鳴らす鶴丸
殺気がビリビリ伝わってくる
それを見た三日月は
「ふっ、、、
なぁに、確かめただけだ
鶴や、そこまで殺気をたてるな」
そう言って雪希の頭を撫でる
「少し…父親とやらに俺も殺意が湧いただけだ
こんなにも美しい、綺麗な瞳を持つ、
純粋な子をここまで傷つけるなど…
俺も遠征に行けばよかったなぁ…」
そう言いながら首元に目をやり
クスッと笑うと
そのまま雪希の首元にキスを落とした
「ふぁ?!///」
「な!!!!!!三日月!」
「はっはっはっ
鶴や、〝鶴の付けた蕾〟の逆につけたのだから案ずるな」
ニヤリとしてやったりとしたような顔で鶴丸を見る
ー…気づいてたかー
鶴丸もふっと笑みを浮かべた
「はぁ…
もう隠すのも辞めるか…
雪希、君はどうする?
顔布をのけたまま、皆と接するか?」
よいしょっと雪希を抱く鶴丸
雪希は首元をさすりながら
「…ぼ、くの、、、、こ、のき、、ず
み、て、、、も、へ、い、、き、な、、、ら、
ち、ゃん、、とみ、、ん、な、、、め、、み、、て、、
は、、、し、、た、い、」
とすりすりと鶴丸のおでこに自分のおでこを当てる
鶴丸はそれが嬉しくて
「ん〜/////そうかぁ、
君がそれでいいなら俺は何も言わないぞ?
けど、ちゃんと俺か沖田組の刀達といろよ?
まだまだ危なっかしいんだから…」
なぁ?と首を横に傾けると
雪希もんぅ?と声を出しながら
鶴丸と同じ方向に首を傾けた
「これ、鶴、じぃも触りたいぞ!
雪希をこちらへ!!」
「はん!やなこった!
雪希は俺のだ!!」
「ならば斬る!」
「はっ!やってみろ!」
ぎゃいぎゃい喚いていると
石切丸達が
「まったく、、、」
「こどもですねー?みなさんは!」
「今剣は大人びておるな!!笑」
と、それをみながら笑っていた
雪希も鶴丸に抱えられたまま
こっそり笑っていた
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