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逃げようとする凪の舌を狭い口の中で追いかける。上あごを舐めるとより一層凪の体が震えた。舌を絡ませ、唾液をすする。高校生相手に何でこんなに盛っているのか、自分でも分からなかった。
「んふぁっ…や、め…」
「凪…」
「んん…っ」
熱い。凪の舌も、自分の舌も。体の奥も、頭の中も。特定の彼女を作らなくなってから数年経つが、性欲処理のために一夜を共にした相手は何人かいる。それなのに、初めての感覚。今まで俺がしてきたキスは何だったのか。
どれくらいそうしていたか、苦しそうに頭を横に強く振った凪に合わせてようやく唇を解放してやった。一生懸命に酸素を取り込もうと息を吸って吐く凪の目元は、潤んでいて色っぽい。エロい。本当に高校生かこいつは。
「はぁ…っ…な、にしてんですか」
「どうしてもしたくなった」
「はあ~?狐塚さんなら相手にしてくれる女なんてたくさんいるでしょ~。何でわざわざ高校生男子の俺を!」
「分からねーよ。けど我慢できなかったんだから仕方ねーだろ」
「なにそれ~本当に意味分かんない」
「言ったろ、俺は悪い大人だって。悪い大人に捕まったお前が悪い観念しろ」
「俺様は顔だけにしてくださ~い!」
俺様の顔ってなんだよ。てか俺のどこが俺様なんだよ。内心そう思いながらもあることに気付く。こいつ、全然嫌がってない。口ではあーだこーだ言ってても顔は全然怒ってない。むしろ真っ赤で可愛い。お、この反応は。
「凪」
「っ…何ですか~」
「本当は嫌じゃねーんだろ」
「な、わけないでしょ~!」
「嘘つけ。そんでもってお前、耳元で俺に名前を呼ばれるのに弱いな」
「いい加減怒りますよ~」
「怒れよ。……凪」
「…!」
ほーら見ろ、全然怒れねーじゃん。そんな生娘みたいな顔されっと、もっと苛めたくなるんだけど。嫌なら本気で抵抗してみろよ。出来ないって分かってるけどな。
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