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強引に引きずり込んだ自覚はある。
「も~何でこんなに大きいんですか~」
「…予想以上だな」
あの日から1か月と12日。避けられまくった俺の心の中にはうっ憤が溜まりに溜まっていて、何とか怖がらせずに距離を縮める方法はないかと悩んでいた矢先。凪目当てに毎週来る常連客にナンパされている姿を見たら、ぶち切れてしまった。
ちょっとキスしたくらいであそこまで意識されてしまうと、ちょっとした仕草だったり、不意に目があっただけで頬を赤く染める姿が無償に可愛く思えて。本気になればすぐにでも捕まえて2階に上がらせることは出来たが、しばらくはこの凪を楽しんでいた俺。
だから自分でもこんなに落ちていたことに気付いていなかった。恋愛で誰かに嫉妬する日がやってくるなんて思ってもいなかった。
明らかに凪の態度は、俺にそういう気があると思うものなのに本人は頑なに認めない。何にそんなに恐れているのか、一体過去に何があったのか、聞きたい気持ちは山々だが聞いたところで今は教えてもらえないだろう。
だったらじっくりと待ちつつ、俺を俺様男だと思ってる凪の心情を利用して、強引に恋人という位置をもぎ取ることに成功した。
それがつい2時間前の話。それから今日もすぐに帰ろうとしていた凪を久しぶりに2階に上げ、飯を食わせた後、家に泊まれと命令を下した。もちろんそれで凪が納得するわけがない。着替えも何もないだの、学校の宿題をやらなくちゃいけないだの何かと理由をつけては帰ろうとしていた凪をすべて黙らせ、ようやく折れた凪はついさっきまで風呂に入っていた。
下着は未使用のものを使わせ、寝間着は俺のスウェットを貸したところまではよかった。強引とはいえ恋人になったその日に手を出そうなんて下心は頭も尻もしっかり隠していたはず、だったのに。
「ぶかぶか~」
身長は男子の平均あるとはいえ、俺より10cmは低く体格で言えば2回りくらい小さい凪には、俺のスウェットは大きすぎたようだ。ウエストも細すぎてズボンのひもを限界まで縛ってみてもずりおちてしまったところで、凪はめんどくさ~いと言いながらズボンを脱ぎ、上のスウェット1枚になった。
手がスウェットの中にすっぽり隠れてぶらぶらと腕を揺らしながら、いかに俺のスウェットがぶかぶかなのかをアピールしている。だいぶ長くなってしまったが、今ここだ。
くそっ可愛い。濡れた髪に火照った頬は色っぽくてエロいのに、今現在の姿とやることが可愛すぎる。あぁ、強引だったとはいえ恋人になれて本当によかった。今日の俺、グッジョブ。
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