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ミネラルウォーター片手に冷房の温度を下げると、すぐ後ろから腕が伸びてきて俺の持っていたミネラルウォーターを攫われた。そのまま狐塚さんの口元に当てられ、ゴクッゴクッと喉仏が動く。それすらも、セクシーだった。
一気にペットボトルの半分まで無くなった水を突き返されて、反射的に受け取り、俺ももう一度ペットボトルに口をつけた。狐塚さんは楽しそうに俺を見ている。
「間接キスだな」
「いっ、いちいち言わないでくださ~い!」
「このくらいで照れんなよ。もっと苛めたくなるだろ?」
「いつでも苛められてますけど~」
「…凪を見てると苛めずにはいられねーんだよ」
からかっていた狐塚さんの声が少しまるくなった。湿り気を帯びたようにも聞こえる。それは勘違いではなかったらしい。グイッと腰を引き寄せられて、まだお互い水を飲んだ名残のある唇と唇が触れ合った。
触れ合ってすぐに狐塚さんの舌が柔らかく絡みついてきて、唇から体全体に安心が広がる。上半身裸の狐塚さんの肌に直に触れ、少し湿ったその感触を確かめるように撫でた。
「んっ…はぁ…」
「凪…」
俺が手に持っていたペットボトルを持つのも困難になっていることを悟った狐塚さんが、優しくペットボトルを引き抜き、ソファテーブルに置く音がキスの音の隙間から聞こえた。
両手がフリーになった俺は狐塚さんの首に腕を回し、ねっとりと唇を押し付ける。体中の細胞が壊れそうなくらい情熱的なキスを交わしながら、2人の体は俺を下にソファへと当たり前のように倒れこんだ。
「ふぁっ…ぁ、ん」
自分の声がどこか別のところから消えるような錯覚を覚える。俺が着ていたスウェットの下から狐塚さんの手が侵入してきて、俺の脇腹を官能的に撫でた。
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