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「そう、男。まぁよく見れば背も高いし、声も低いから男なんだけどイケメンよりも美人って言う言葉が似合うらしいよ」
「すげ…そりゃ人生バラ色だろうね」
そう言うと潤は静かに首を横に振った
そして答える本人も心底不思議そうに言葉を続ける
「いや、どんなに綺麗な子に連絡先を渡せれても告白されてもずっと断り続けるんだって」
「変わった人だな…」
男ならこいつはともかく、綺麗な子や可愛い子に告白されたら何回か揺らぐことはあるだろう
そして、噂通りならば相当ルックスも良いように思うし何故?という疑問だけが頭に残る
「聞いた話だし本当かは分かんねぇけど。
…ってことで、お前からの情報待ってるわ」
「いや、そもそもシフト被るか分かんないし」
すると潤は得意気に笑って俺の肩に手を回した
女の子とよく一緒にいるせいなのかスキンシップが多い方だと思う
でも、俺は女の子じゃないし、それに暑苦しいし重いしで嬉しくも何ともない
「その人、ほとんどのシフト入れてるらしいよ」
「…え?一個上で大学に通ってんだよな?」
それって、俺がさっきまで言った大学生活もままならない状態なんじゃないのか…?
「そうだけど、女の子たちがそこに行くと必ずと言っていいほど居るって言ってたもん」
男がもん、とか言っても可愛くねぇし
つかすげぇな…大学生って言ったら適度にバイトして適度に遊んで適度に勉強してじゃないのか
たまにバイト漬けの人も居るんだろうけど、じゃあその極稀に見るタイプの人間?
「そうなんだ…話だけ聞くと不思議な人だな。
名前なんて言うの?」
超絶美人、超絶美形
なのに女の子には興味なし
「一色善って言うらしいよ」
「……へぇ、すげぇ名前」
一色善
珍しい名前なのに何故だか胸にスッと入り込んだ
そしてもう、この手の類の話はどうでもいいと言えないほど俺は強く興味を惹かれていた
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