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「わー、すっごい美味しそう」
運ばれてきたパフェを見て善さんはキラキラとした瞳でそう言った
その姿は幼く見えて、思わず笑ってしまう
なんというか、こういう一面もあるんだなと思った
「食べよっか」
さり気なく渡されたフォークとナイフをお礼を言ってから貰い、運ばれてきた料理に口を付ける
「これ美味いですよ。半分食べます?」
善さんは美味しそうにパフェを食べてるけど、その体の細さを見てしまうともっと食べた方が良いんじゃないかと思ってしまう
多分切ってあった方が食べやすいか…?と思い一口サイズに肉を切って反応を伺う
きっとさっきの言い方からして大丈夫、とまた言われてしまいそうな気がするけど
「…じゃあ一口もらおうかな」
予想外の返答に戸惑っていると、善さんはその切った肉を俺のフォークでなんの躊躇いもなく口へ運んだ
俺の一口サイズは善さんにとっては大きかったようで口の端からソースが垂れそうになった
それを赤い舌でペロリと拭うとふわりと笑った
「本当だ。美味しいね」
男同士なのだからこんなこと意識するなんて馬鹿らしい
だけど、目の前のこの人がやると何故だか意識してしょうがなかった
「あ…良かったです」
除いた赤い舌がなんだかイケナイ物を見てしまったような気がして視線を思わず逸らす
「甘いものは好き?」
「え…?あ、はい」
そう言うとスッと口に善さんが食べていたパフェが口に入れられた
それは、口の横から溢れるほどのサイズでも余ることもなくちょうど良かった
「…美味いです」
そう言ったけど、正直味なんて分からなかった
今起きたことに酷く動揺した自分に疑問を抱くばかりだったから
「ん、良かった」
それでも善さんが柔らかく笑ってくれたから、なんだかもうどうでも良くなってしまった
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