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始まり
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僕は、矢城 紫音(やしろ しおん)。僕の両親は、僕が小さい頃に事故でこの世を他界した。確か、居なくなってしまったのは僕が小学校3年生の時。だから、ちゃんとお父さんとお母さんの記憶は残っていて、どんな人だったのかも覚えている。けど、忘れてしまったのは2人の温もりとお母さんが作ってくれたご飯の味。
その後僕は、親戚の家をたらい回しにされ、誰1人として僕に愛情をくれなかった。ただ、僕はいらない存在で空気のような存在だった。親戚で両親がいないから仕方なく引き取ってやった...そんな感じ。お父さんもお母さんも生きてた時は皆優しかったのに。確かに、子供1人を引き取るだけでも、学費や生活費などがかかるから僕は邪魔な存在なんだってわかってる。
中学に上がる頃にはもう、自分の感情を押し殺して、ただいい子のように振舞った。成績優秀、スポーツ万能....。いつもニコニコ笑って、クラスの人気者的な感じに。まぁ、彼女もそこそこ出来た。
だけどさ、そこには僕が求めていた愛情がなかったんだ。外見目当て、僕と付き合えば周りに自慢出来る。全部そんな理由。最終的には、”つまらない。”で終わりを迎える。別に何とも思わなかった。一瞬でも愛をくれたら、それで良かったから。
去るもの追わず。
僕に一瞬だけでも愛をくれたら良いんだよ。だから、無理して付き合わなくても良い。僕が用済みになったら捨ててくれたって構わない。一瞬だけでも愛してくれたら...。だから、セフレのような関係で僕にとっては十分。文句は言わないし、悲しいとも思わない。だって、僕からは愛をあげられないんだもん。
でも、高校に入ると全てが変わったんだぁ。
"アイツ、誰とでもヤるんだって。"
"うわぁ、そういう奴ないわぁ。”
赤の他人なんだから、僕が何したってかまわないじゃん。
何で、そんな汚い物を見るような...憐れむような目で見られるのかわからなかった。僕の噂はどんどん広まっていった。だから、僕を求めてくれる人も沢山増えた。なのに、僕を求めた人間でさえ、用済みになれば一緒の目で見てくるんだ。
気づけば、僕はクラスの人気者から空気のような存在になっていた。居てもいなくても変わらない存在。家でも学校でも同じ。
親戚の家をたらい回しにされた時、親戚の皆が皆良い人ってわけではなかった。いや、全員良い人ではなかったけどさ。
例えば、酒乱?じゃないか。酒が入っていても入ってなくても、僕に暴力を振るったのは確か、3番目の家だったかな?ほぼ毎晩のように殴られたよ。まぁ、アレは傑作だったね。僕はストレス発散用の人形だったから。最初は泣き叫んでいた僕も、気づけば人形の用になっていたけど。
あとは、あーアレだ。性処理道具。僕さ、一応見た目は良いらしいんだよね。だからさ、犯されちゃったわけ。最初は苦痛で仕方なかったけど、慣れたら快感が欲しくて堪らなかったね。元々、セックスは嫌いじゃなかったし。でも、その時は僕が犯される側になった事なんて一度もなかったから、正直ビックリもしたらりしたけど。処女は卒業できたし。
もう1つは、僕の存在がないかのようにされた事かな。その家には僕と同じくらいの息子が居たんだけど、僕の方がその子より成績が高くて妬まれたんだ。だってさ、最初は点数が良かったら褒めてくれたんだ。だから、もっと褒めてもらおうと思って頑張ってたら怒られちゃった。最初は優しかった親戚も、最終的には無視だからねー。案外それは悲しかったなぁ。
....で、今学校も終わって街をぶらぶら歩いてるんだけどね。アレだよ。帰る場所がないんだよねー。一応、あるっちゃあるけど、帰りにくいわけ。無視されている家だからね。最近は、その辺のお姉さんの家に泊まらせて貰ってるけど、飽きたんだよね....セックス。僕、受け派だから。
....え?じゃあ何で男の家に泊まらないかって?んー、特に理由はないけど....。これって感じの相手が居ないんだ。
あ、でもあの人は好みかもー。今、本屋から出てきたお兄さん。髪の毛は、明るい茶髪で前髪は左に分けてて、片目見えないけど。身長は結構高めだし、少し細身で、服装も白黒で似合ってる。見た感じ大学生かねー?
....うん、イケメンだ。あの人の家に行きたいなー。でも今、おっさんにさぁ、迫られてるから行けないんだよね。何か、僕の息子を触ってるし?まぁ、それで感じて喘ぐ僕も僕なんだけどぉ。いや、でもそれは仕方ないか。だって、僕だって喘ぎたくて喘いでるわけじゃないし。まぁおっさんは、流石にキモいから涙が出るんだけど。
しかも、道行く人は皆見て見ぬフリだし?やだなぁ、これだから人類は。どうしたらおっさんから逃げれるかね?
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