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愛と言う物
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仮の恋人という付き合いを始めた僕と琉威君。仮でも、それは本当の恋人のような日々で。いつもの用に一緒に眠る。でも、恋人になって違う事は僕をギュッと抱きしめてくれる事。朝起きて、額にキスをしてくれる事。テレビを観る時、琉威君の足の間に座って唾棄し得られながら観るとようになった事。
「琉威君、ただいまッ!!」
「紫音、おかえり。...後ろのは帰れ。」
「やっほーッ、お・に・い・ちゃ・ん。」
「...俺は何も話さないからな。」
「ケチッ!!」
「ほら、さっさと家に帰れ。」
そう、カウンター越しに話す琉威君と琉菜ちゃん。僕は、次の日さっそく琉菜ちゃんに僕達が付き合った事を話した。まだ仮だけど。でも、琉菜ちゃんはすっごく喜んでくれておめでとうと言ってくれた。蒼大君も多少驚いてはいたけど、祝ってくれた。
そんな2人をまたいつもの用に見ていた。すると、すっと僕の目の前に差し出されたフルーツパフェ。僕が帰ると、いつもおやつを出してくれる。ちなみに、昨日はワッフルだった。もちろん、手作りのワッフル。
「ずるいッ!!私のはーっ!?」
「お前のはない。」
「僕のあげようか?ちょっと、食べちゃったけど...。」
「良いのッ!?」
「...駄目。」
いつも、おやつを貰ってるから。食べかけだけど、琉菜ちゃんに譲ろうとしたら琉威君に止められた。
「ふふ~、お兄ちゃんヤキモチ?」
「うるさい。」
「大人らしくないですねー。」
「琉菜のも作ってやるから、さっさと帰れ。」
「仕方ないなー。チョコレートパフェね。」
「はいはい。」
そう言って、琉威君は中へと戻ってしまった。その姿を僕は見つめていると、琉菜ちゃんがこっちを向いて笑いながら話しかけてきた。
「良かったね。ヤキモチ。」
「...うん。」
「あんなお兄ちゃん初めて見た。紫音君のお蔭だー。」
「僕のお蔭かな?」
「だって、あのお兄ちゃんがヤキモチだよ?しかも、恥ずかしそうにしてたし...。あーあ、イケメン過ぎて腹立つ!!」
「...へへ、嬉しい。」
「...しかも、紫音君は可愛い系。もうお似合い過ぎて...。」
「琉菜ちゃんも、頑張ってね。」
「...んー、まずは告白からか。無理。難易度高い。」
こうやって、蒼大君のお話しをする時琉菜ちゃんは恋する乙女って感じ。僕も、琉威君の事を話す時はこんな感じなのかな?だって、琉威君の話をするだけでも...琉威君を思い出すだけでも、ドキドキして顔がついにやけてしまったりもする。だって、毎日が幸せ過ぎて。モノクロの世界が色鮮やかな世界になったのは、琉威君のお蔭。僕にこんな感情を持たせてくれたのも、居場所をくれたのも琉威君のお蔭で...。
「はい。チョコレートパフェ。」
「やったぁ。」
「...デブになってしまえ。」
「...うっ。」
「琉菜ちゃんは十分細いよ?」
「いや...紫音君に言われても...励みにならないから。」
「紫音は痩せすぎ。だから、もっと太りな?」
「でも...そうしたら。」
”琉威君に抱っこしてもらえなくなる。”
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