アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
高さ
-
2人が入るには少し狭い浴槽に、僕は琉威君の足の間に入って座る。そしたら、かならず腰に回される手。琉威君の胸にあたる僕の背中。...琉威君の生肌。僕の好きな琉威君の声が響くのが心地いい。今日あった事を話して、笑って、楽しくて幸せな時間。
「紫音はこのサイズが丁度いいけど、やっぱ男だから身長伸びるだろうなぁ。」
「そしたら、今度は僕が琉威君を抱きしめるよ。」
「それはそれで悪くないかもしれないな。」
「でも、琉威君身長高いからなー。ぬけるかな?」
「さぁ?俺はどっちでもいいけど...。」
僕が後ろを向いたから、口が軽く重なる。それが、恥ずかしくて面白くて2人して目を合わせて笑った。もし、僕が琉威君よりも身長が高くなったら。琉威君みたいに、後ろから抱きしめたり、おんぶしてみたり、それはそれで幸せそう。あ、でも、僕が身長が高くなったら琉威君におんぶさせてもらえなくなるし、抱っこも無理になるのは嫌だなぁ。んー。
「身長が高くなった紫音もみてみたいな。」
「やっぱり、慎重高くならなくて良いや。この方が、琉威君に沢山甘えられるから。」
「おー。沢山甘えろ。」
そう言って、僕の肩に顔を乗せる。琉威君の髪の毛がくすぐったい。横を見ると、キラリと光るピアス。やっぱり、ピアスを開ける時って痛いのかな?耳に穴を開けるんだよね...。うん、痛そう。でも、少しピアスをしてみたいという好奇心もあるけど、きっと琉威君が大反対しそうだから、思うだけにしておこう。
「琉威君も、僕に甘えてね?」
「これでも、結構甘えてるけど?」
「ううん、もっと沢山。」
「じゃあ、紫音はその倍で。」
「え、倍?」
「そう。倍だ。」
「うーん、よくわかんないけど...わかった。」
「よし。良い子。」
と、僕の髪の毛をくしゃくしゃと撫でまわす琉威君。子ども扱い。うん、嫌いじゃない。お風呂から出て、髪の毛を乾かしてもらう。少し琉威君は本を読んで、僕は少し琉威君を見てテレビを観る。でも、寝る時は一緒。ベッドに入るのも一緒。沢山の好きがいっぱいあふれ出る。
「明日は金曜日だね。」
「今度は寝るなよ?」
「大丈夫!!」
「やっと金曜日だー。」
待ちに待った金曜日。女の子みたいに、勝負下着とかないから。買っても、どうせ琉威君にバレちゃうし。特に、何もしていないけど...。やっとの金曜日。明日は寝ないように、苦手な珈琲を飲んで目を覚ませて、いつもよりも体を真剣に洗って。少し、女の子みたいだけどさ。やっぱり、好きな人との初めてだから。緊張しちゃうし、はりきってしまうんだ。
「おやすみ。」
「おやすみ、琉威君。」
もぞもぞと琉威君にピッタリとくっついて目を閉じる。明日の予定を自分でたてて、どんなシチュエーションなのか少し想像しちゃって、いつの間にか僕はすやすやと眠っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 76