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機嫌の良い藤堂さんとの恥ずかしすぎる食事を終え、洗い物を済ませた俺は、今寝室にいる。
時刻はまだ21時にもなっていないし、昼寝をしたせいでまだ眠たくないんだけど、呼ばれたから仕方なく。
ベッドに腰掛けた俺を押し倒し、覆い被さるように迫ってきて、どんどん近付いてくる顔に咄嗟にギュッと目を瞑った。
その瞬間、触れた唇。
それは次第に深くなり、頭がボーッとするくらい咥内を犯される。
「んっ、ふ…はっ、はぁッ」
解放されて、必死で息を吸って吐いてを繰り返す。
酸欠で殺す気か!
男にディープキスされて息が出来なくて死ぬなんて笑えない。
「だから鼻で息をしろと言っているだろうが。キスで窒息死したいのか」
そんなわけないでしょうが。
俺がキスに不慣れなことを分かっていて、敢えて深く長いキスを仕掛けてきたくせに、馬鹿にして笑うなんて本当に性格が悪い。
そして、その顔といったら、それはそれは愉しそうに歪んでいて。
「この人…おかしい。Sだ…」
呟いてゾッとする。
こうやって他人の苦痛を楽しむ人に良い思い出がない。
この人が虐める側の人ってことは、今一緒に居る俺が虐められる側になるってことだよね?
「まぁ否定は出来ないな。特に性交に関しては普通じゃつまらん」
ほら、この人やっぱりおかしい。
そんなの普通でいいでしょ、普通で。
「お前には俺の嗜好に付き合ってもらう」
ペットの俺に嫌だなんて言える権利がないのは分かってる。
でも嫌なものは嫌だ。
この人がどんな嗜好を持ち合わせているのか分からないけれど、俺にとって良くないということは何となく分かる。
まず男の俺が男に抱かれる時点でおかしい。男ならば、女を抱くのが普通で、本来なら俺も可愛い女の子を抱く側で。
今の俺は、逆らえない運命で仕方なく抱かれるんだ。所謂、性欲処理。
立場上拒否は出来ないから、ヤりたい時すぐにヤれる都合の良いペットに過ぎない。
でも無抵抗なのも同意しているみたいで嫌で。
だから先に宣言しておく。
「俺はMじゃないっ!」
あなたがSだから、相手はそれを喜ぶMな人じゃないと合わない。
でも生憎、俺にM要素は欠片もないから、あなたの描くシナリオ通りにはなりませんよ。
「ふっ、おもしろい。そう思うのは今だけだ。そのうちお前の方から強請るようになる。1から調教するのが楽しみだ」
――っ!
調教って……!
「ときに…竜、お前は痛いのが嫌いだったな。尻の穴は裂けたら痛いのは分かるな?痛くないように孔を慣らしてほしけりゃ、俺に奉仕しろ」
そう言ってカチャカチャとベルトのバックルを外し、下着を下ろした所を見ると、その奉仕がこの立派な肉棒を舐めることなんだと嫌でも分かってしまう。
そんな自分が、そしてこれからその行為をする自分を想像して、酷く悲しくて惨めだ。
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