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それでも従わなければならない残酷な運命を恨む。
意を決して、まだ下を向いたままの浅ましい肉棒に手を伸ばす。
そして掴んで、まずは優しく握りこんだ。
触るだけでも忌まわしいのに、それを口の中に入れるなんて…
嫌悪を抱きながら、それでも仕方なく先端に舌を這わせた。
目を開けていると自分が何を舐めているのか現実を痛感してしまう。
だから目を閉じて、これは男性器じゃない、アイスキャンディかなにかを舐めているだけだ、と無理に自分に言い聞かせる。
その勢いで肉棒を口の中へと誘う。
大きく太いせいで、鯉のように大きく口を開かなくてはいけなくて顎が痛い。
それでも歯を立てないように注意を払いながら、粗方咥えこんだ。歯を立てようもんなら、何をされるか分からない。
2回目、だけどフェラのやり方なんて知らない。
口に咥えたまま身動きを取れない俺に焦れたのか頭上から指示が降ってくる。
「裏筋やカリを舐めろ」
苦くて不味いけど、言われた通りやるしかない。
裏筋を舌で舐め上げ口を窄めてカリを刺激する。
何度か繰り返すと口の中のモノがドクンと脈打ち更に大きくなって、苦しさが増した。
「10分やる、俺をイカせてみろ。出来なかったら罰を与えてやる」
そう命令され気持ち悪さに耐えながらフェラを続け、指定された10分間を一生懸命舐め続けた。
けれど。
「時間切れだ。……噛むなよ?」
長いようで短くて、短いようで長かった10分が終わってしまったようだ。
罰、とはなんだろうか……
俺は何をされるんだろう…
不安から目を開けて、後悔した。
頭上にはニヤリと意地悪い笑みを浮かべた顔があって。
藤堂さんの両手が、抱えるように俺の頭を掴む。
それはこの手によって頭がホールドされたということで、それと同時に、俺の意思で動かせなくなったということでもある。
うっすら涙が浮かんできて、必然的に涙目で見上げてしまう形になってしまった。
そして、罰が与えられる。
頭をガッチリとホールドされたまま、藤堂さんが腰を前後に動かす。
肉棒が口の中を何度も行き来して、喉の奥を何度も何度も突かれて苦しくて吐き気もする。
生理的に吐き出そうとえずいて涙が溢れ、息の仕方さえ分からなくて飲みきれない唾液が口の端を伝う。
だめ…、本当に窒息で死んでしまう。
息が出来ない。それでも続けられる行為に本当に死を感じて、涙目で見上げながら首を左右に何度か振り、必死にまだ自由な手でせめてもの抵抗をする。
「ん、ぐっ……、っはぁっ!う、おぇぇっ…」
限界を越えたその瞬間、後頭部を押さえつけていた手が離され、待ちわびた解放。
嘔吐こそしなかったけれど、えずきながら息苦しさに浅い呼吸を繰り返す。
死ぬかと思った。息が出来ない上に、凶器のような棒先が喉奥を突くという嘔吐を誘発させる行為。
キスの時なんて比じゃない。本当に殺す気か!
そして、見上げた先には満足そうな顔があって、この上なく腹が立つ。
俺の限界を見越した上でギリギリまで追い詰めて、反応を愉しんで。
顔をドロドロにして苦しんでいる所を見て満足しているんだ。本当に性格が悪い。
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