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「私も報告がある」
そう言いリカルドは、アレクにスケッチブックを渡した。中を開き、ページを確認する。絵がいくつか書かれていた。
「これは?」
「フィーリィーが書いた。遊び、フィはゲームと言っていた。どれも全く知らないものばかりで、簡単に作製できそうな楽しそうなものばかりだよ」
アレクは驚き目を見開き、絵に目線を落とす。しっかりした線に文字が書かれている。
ゲームは遊びと言う意味で、それぞれゲーム名が決まっているみたいだった。
「フィが考えたのならすごいですね」
「……そう。町長もきいていたから誤魔化す事が出来なかった」
アレクが首を傾げる。誤魔化す必要があるのだろうか。
「あの見た目だけでも注目される。それでいて、今までにない事を発案する賢さがあると知られてしまった。あの子は護衛を恐がる。一番側にいる私達が守らないといけない」
リカルドが渋い顔をしていた理由がようやく理解できたアレクも顔を歪ませる。
「家にいてくれれば安全ですが、今回みたいに僕たちについてくるとなると」
「父上に相談して早急に対策をとるよ。明日はアレクと孤児院だね。気を付けて」
「はい」
必ず守る。
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