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「…って感じですけど…なんでニコニコしてるんですか…!」
「え〜?してる?」
「満面の笑みですよ…」
俺の悲しい学生時代を聞いてニコニコするって、どうなんだ?
「さっき、小林くんと話してる幸仁がなんか別人みたいでさ」
「へ…、そうですか…?」
「うん、だからちょっと妬いちゃったの。だけどwwなんか学生時代の幸仁を聞いてたら嫉妬より心配になっちゃってwwww」
「んな……だから言ったじゃないですか…俺の学生時代、悲惨なんですから」
小林と話してる時…俺ってそんなに変わってたかな?
自分でも思うほどに小さい頃から興味がないものにはとことん興味がない性格だからさっきは冷たく感じてしまったんだろうか…。
「嫌いに…なりました?」
「幸仁って、それ口癖なの?w」
「え、いや…」
「嫌いだったら嫉妬しないよ、ちょっと冷たい俺の奥さんもいいな〜って頭の中で妄想してた」
「そんなニコニコしてえげつない事言わないで下さい…/////」
そのえげつない事を聞いて喜んでる俺もおかしいんだろうけど、やっぱりそこら辺の人と章優さんに接する態度は変わってしまうから、それで章優さんに嫌な思いさせてしまったらどうしよう…。
「それにしても俺が思ってる以上に幸仁ってサバサバしてるよね」
「ぇ…そんな…嫌いにならないでくださいぃ……」
「え、な、泣いてる?ちょ、違うから!よしよし、言い方が悪かったね」
本気で涙が止まらない俺を章優さんは包み込むように抱きしめて背中をポンポンと軽く叩く。
「サバサバしてるっていうのもはっきりしてる性格でかっこいいなと思ったんだよ、俺が幸仁を嫌いになるなんてありえないから、ね?」
「本当…?」
「俺が嘘つかないの知ってるだろ?それに俺にだけ優しい幸仁とか本当そそるから」
真顔でちょこちょこ下ネタを挟んでくる章優さんに呆れつつも、必死にフォローを入れている事から嫌われてないと分かり少し安心する。
章優さんって冷静で少し人間離れした人だと思っていたけど、男子高校生並みに性欲があると知ってから前より距離が近づいたような気がする。
これからもきっと一緒に過ごしていて色々な事を知っていく、そして俺のことも知られていくだろう。
嫌われてしまうんじゃないかと不安もあるけれど、なんでも打ち明けて、なんでも分かり合える、そんな関係に近づいていると思うとそれもまたいいのかも知れない。
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